夏だ!キャンプだ!ジェイソンだ!プロデューサーと遊ぶ『フライデー・ザ・サーティーンス:ザ・ゲーム / ULTIMATE SLASHER EDITION』
こんにちは、編集部ひろぽんです。夏の風物詩と言えば花火にスイカ、そしてジェイソンというわけで、8月29日にNintendo Switchで発売予定の『フライデー・ザ・サーティーンス:ザ・ゲーム / ULTIMATE SLAHER EDITION』を一足先にプレイしてきました。蒸し暑い日々が続く今、映画『13日の金曜日』を題材にした本作を遊べば涼しくなれるだろうな~と思っていたんですが、結論から言えばかなりエキサイティングなアツくなれる内容でしたよ。
また、今回はプロデューサーであるGun Mediaのロバート・フォックス II(以下、ロブ)さんに、本作の魅力やポイントなどについてのお話を伺いました。プレイ体験レポートと合わせてお届けいたします!
ゲームの前に解説: 映画『13日の金曜日』(FRIDAY THE 13TH)とは?
1980年に第1作が公開された、ホラー映画を代表するシリーズ作品。ホッケーマスクを被った殺人鬼・ジェイソンは、スプラッター映画・スラッシャー映画のアイコン(象徴)として広く知られる存在となった。現在まで10タイトル(外伝作やリブート版も含めれば12タイトル)が作られており、新作のたびにジェイソンも復活。新たな能力を得たり、別人が後を継いだり、『エルム街の悪夢』のフレディと対決したり、未来で宇宙船に乗ったりしている。
1vs7の鬼ごっこゲーム!
まずはロブさんに、『フライデー・ザ・サーティーンス:ザ・ゲーム / ULTIMATE SLAHER EDITION』がどのようなゲームなのか解説してもらいました。
ロブ オープンワールドで、8人までマルチプレイで遊ぶことができるのが特徴ですね。1人はジェイソンとして、あとの7人はカウンセラー(キャンプの監視員)としてジェイソンから逃げるという、一種の「鬼ごっこ」タイプのゲームです。
――カウンセラーでプレイするか、ジェイソンでプレイするかで大きく変わるんですね。
ロブ カウンセラーの場合は、車やボードを修理して脱出したり、電話を修理して警察を呼んだり、制限時間まで生き延びることが目的になります。特にこのゲームで面白いのは「ギリギリで逃げる」ことができたときですね。ジェイソンに捕まっても抵抗して逃れることができますし、そうしたニアミスも含めて、ハラハラして楽しむことができます。
↑映画なら犠牲者になる役どころのカウンセラーだが、仲間と協力することでジェイソンを出し抜くことが可能
ロブ ジェイソンとしてプレイするときは、他の7人のカウンセラーをいかにして追い詰めていくかというゲームになります。プレイすればするほど、いろいろな殺しの技(グラブキル)が増えていきますので、バラエティに富んだ「殺戮」ができるようになるのも楽しみの1つです。
↑鬼ごっこの鬼役として、普通のゲームなら完全に「敵」「悪役」サイドになりそうなジェイソンを操作できる!
ジェイソンになってみた
いよいよ、実際にゲームを遊んでみることに。どちらでプレイするか迷ったんですが、やっぱ主役はジェイソンでしょう! という気がしたので、ロブさんのアドバイスを受けつつ、CPUのカウンセラーを相手にする「オフラインボット」モードに挑戦。本作はCERO:Z指定(18歳以上のみ対象)のタイトルで、実際のゲームではジェイソンで大暴れすると人々がスゴいことになってしまうシーンも多いのですが、この記事では比較的マイルドな画像のみでお送りしていきます。
↑映画の第2作~第9作までに登場した計8人のジェイソンを操作でき、それぞれ見た目や能力も異なる。ちなみに1作目のジェイソンがいない理由は「本当はジェイソンじゃないから」(ネタバレ)
舞台となるマップは、映画でおなじみの「クリスタル・レイク」を始めとしていくつかの種類があります。私はすべての『13金』シリーズを見てはいないんですが、「わかる人にはわかる」みたいなネタもたくさん隠されているんだろうな~。
いくらジェイソンとはいえ、最大7人もいるカウンセラーを追いかけるのは至難の業。広いマップをただうろついていても、あっという間に制限時間の20分が経ってしまいます。そんなときに役立つのが、さまざまな特殊能力。基本的にどのジェイソンも持っている共通の能力として、カウンセラーの位置が赤く光る「センス(感知)」、透明(!?)になって高速移動できる「シフト」、マップ上の好きな場所に瞬時にワープできる「モーフ」などがあります。ホラー映画の殺人鬼やモンスターの“あるある”として「いつの間にか後ろにいる」「完全に隠れたはずなのになぜかこちらの居場所を知っている」みたいなのがありますが、こういう便利な能力を持っているんなら仕方ないですね。
モーフで移動する際も、カウンセラーの心理を先読みして、彼らが集まりそうな場所を狙うのが基本。修理できそうな乗り物や電話がある場所、修理に必要なものが隠されていることが多い建物の近くにモーフし、ちょっと離れた場所から様子をうかがいましょう。カウンセラーを発見できなかった場合でも、罠を仕掛けて立ち去ったり、投げナイフを調達したり、発電機を壊したりと、やるべきことはいろいろあります。ジェイソンも地道な活動が大事。
あっ、いた! 目で見える位置にいた! 「サイト」で感知しなくても、ジェイソンは音で周囲の状況を判断することができるのでまったく手がかりがないという状況にはなりにくいです。逆に言えば、カウンセラーも余計な物音をたてないことがけっこう大事。音と言えば、ジェイソンはしょっちゅう頭の中に母親の声の幻聴が聞こえていて、カウンセラーを殺すと褒めてくれたりします。
追い詰めた! 行け行け~!(ジェイソンは木のドアくらいなら普通に叩き壊せます)
以降はショッキングなシーンも多いので省略しますが、ジェイソンもカウンセラーも勝利のためにやれることの幅がなかなか広く、単純な「鬼ごっこ」だけでは済まされない戦略性も感じました。今回はCPU相手だったので、初めてプレイした私でもわりとすんなり勝てましたが、対人戦の熟練のカウンセラーともなれば捕まえてももがいて逃げ出したり、爆竹を投げてきたり、逆にジェイソンを倒してしまうこともあるようです。
↑カウンセラー側でプレイすると、今度は「追われる側」としてのスリリングなプレイを楽しめる。自動車を修理して脱出成功! と思いきや、目の前にジェイソンが立ちふさがったりして心臓に悪い
開発者も想定外!? Switch版ならではの面白さ
本作には1vs7での鬼ごっこのほかにも、ジェイソンになって特別な方法でカウンセラーを殺害し、映画のシチュエーションを再現する「チャレンジ」、さまざまなマニアックな資料を見ることができると同時に謎解き要素もある「バーチャルキャビン」といったモードもあります。最後に、ロブさんによる「チャレンジ」プレイを見せてもらいつつ、いろいろなお話を聞かせていただきました。
――初めてプレイさせていただきましたが、ゲーム性も含めての「ホラー映画の雰囲気」が抜群でした。
ロブ 映画の再現性には、すごくこだわりましたね。キャラクターの服装や髪型とか、家の中に置いてある小物なども、映画と同じ80年代のものの雰囲気を忠実に再現しています。もちろん、映画を見たことがない人でも十分楽しめる、わかりやすいゲームになっています。
――ロブさんが所属しているGun Mediaはどのような会社なのですか?
ロブ 私たちGun Mediaは普通のパブリッシャー(発売元)とは少々違っていて、デベロップ(開発)はしていない純粋なパブリッシャーです。パブリッシング、マーケティング、そしてゲームデザインを行っています。開発会社が作ったゲームをそのままパブリッシュする場合と、『フライデー・ザ・13th:ザ・ゲーム』のようにゲームデザインをした上でパブリッシュする場合、どちらもありますね。場所は…アメリカのケンタッキー州ですね。ウィスキー、バーボン、フライドチキン、馬、なんでもあります(笑)。
――社名の由来は?
ロブ 設立者が「短くて覚えやすい会社名」を付けたがっていたというのが、そもそもありました。そこから、人によってはポジティブであったり、恐れる気持ちであったりと、何かしらのリアクションを必ず引き起こさせる単語である“gun”がぴったりだということで社名になりました。
――ロブさんがSwitch版の本作のプロデューサーに抜擢されたのは、ロブさん自身がかなりの「任天堂ファン」であることも理由の1つとお聞きしました。
ロブ 6歳のころにNES(海外で発売された、ファミコンをベースにした家庭用ゲーム機)で『ドンキーコング』を遊んで以来、ずっと遊んでいますね。3人いる娘の名前も、任天堂のゲームや『ドラゴンクエスト』から付けたりしています。
――ちなみに、いちばん好きなタイトルは何ですか?
ロブ 『ゼルダの伝説』です。私のゲーム人生の始まりで、宮本茂さんが自分の人生を決定づけたと言ってもいいほどです。『ゼルダ』が好きすぎたおかげで、プログラミングやアートなどのゲームに関連するいろいろなことを勉強するようになりました。ですから、任天堂への想いを語ろうとすると、簡単には終わりませんね(笑)。
――最後に改めて、本作のSwitch版ならではの魅力を教えてください。
ロブ 1つは、PleyStation4版やSteam版でこれまでに配信された、過去のダウンロードコンテンツがほぼすべて収録されていることです。ジェイソンのグラブキルや、カウンセラーの水着やハロウィンパーティといった衣装など、過去に出たものが最初からパッケージに入っています。それと、もちろんSwitch版はみんなで持ち寄って同じ部屋でマルチプレイできるんですが、開発側もはじめは想定していなかった面白さがありました。みんなと会話をしながら遊ぶことで、「ジェイソンなのにカウンセラーのふりをする」みたいなこともできるんです。
――なるほど! ゲームが始まるまでは、誰がジェイソンになるかわからないですし。
ロブ 最初に発売されてから2年、そのあいだ当然スタジオでもずっと遊んできたゲームなんですけど、それがSwitch版ではぜんぜん違う面白さがあって。みんなで叫んだりしながら(笑)、同じ部屋で遊ぶことで違った遊びが生まれたというのは、Switch版ならではだと思います。発売されたら、ぜひ友だちと一緒に遊んでみてください!
ロブさん、ありがとうございました! ちなみに、ロブさんがプレイしてくれた「チャレンジ」も、映画張りのシーン続出で見ているだけで面白かったのですが、具体的にカウンセラーたちがどうなってしまうのかはゲーム本編のほうでお楽しみください。
というわけで、追うほうも追われるほうもスリリングな『フライデー・ザ・サーティーンス:ザ・ゲーム / ULTIMATE SLASHER EDITION』。オンラインプレイはもちろん、友達とのマッチングプレイ、また1人で遊べるモードも充実しているので、じっくり楽しめそうな1本です。
夜のキャンプ場では、背後にお気を付けください。
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