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企画担当に訊く! 「figma リンク ティアーズ オブ ザ キングダムver.」の制作裏側インタビュー

2025年に発売が決定した可動フィギュア「figma リンク ティアーズ オブ ザ キングダムver.」の魅力を、企画担当のマックスファクトリーI.G.坂井さんに直接取材! 制作過程のこだわりはもちろん、figmaならではの楽しみ方や、現在制作中の「figma ガノンドロフ」の話など、ここでしか聞けないお話をたっぷりうかがいました。
ニンテンドードリーム2024年5月号より)

「figma リンク」の制作裏側インタビューを再録!

マックスファクトリー I.G.坂井さん

株式会社マックスファクトリーの企画部リーダー。『ゼルダ』シリーズのfigmaは『神々のトライフォース2』から企画に携わっている。『ティアーズ』に登場するお気に入りのキャラクターは、大きなリュックを背負った旅コログ。

figma化の経緯

—— まず『ティアーズ』リンクがfigma化された経緯をお聞かせください。

坂井 正式に任天堂さんに話を持ちかけたのは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下『ブレス』)の続編の発表があったときでした。その時点ではタイトルも発表されてなかったのですが、『ブレス』のときから青い服のリンクをfigma化したいという思いはあったので、今回その念願が叶い、商品化ができたのは本当にうれしいです。

—— 『トワイライトプリンセス』のfigmaは『トワイライトプリンセスHD』の発売よりすこしあとだった気がしますが。

坂井 商品になるまでに時間がかかるので、お客さまのお手元へ実際に届くころには、ゲームの発売時期とは異なるタイミングになっちゃうこともありますね。

—— フィギュアの制作も、ゲームの開発と同じく時間がかかるんですね…。

坂井 ゲーム開発と比べることはむずかしいのですが、figmaの制作もなかなか時間がかかります。リンクの場合、ゲームの3Dモデルを参考に作っていますが、やはりそのまま使うことはできないので、アクションフィギュアとしてよいものになるよう試行錯誤しました。

—— 坂井さんは『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』のfigmaから携わっているということですが、原型師さんは、『ゼルダ』シリーズに詳しい方なのでしょうか?

坂井 必ずしもその作品に詳しい原型師が携わるわけではないですが、今回原型を担当した越沼figma立ち上げのころから原型を作っているベテランです。『神々のトライフォース2』のfigmaリンクも越沼が原型に携わっています。

「figma リンク」原型制作/マックスファクトリー 越沼真司

—— リンクの造形について、理解の深い方が関わっているのですね。

坂井 リンクの造形を作るのはfigmaとスタチュー含め、今回で5回目になります。なのでリンクの造形のノウハウは、マックスファクトリーにしっかりと蓄積していると思います。

リンクの造形ウラばなし

—— 今回の『ティアーズ』のリンクについて、これまでのfigmaリンクとの違いについてお聞かせください。

坂井 昔のfigmaに比べて、最近のfigmaは意識的に少し大きく作っています。今回のfigmaリンクは今までのリンクと比べても少し大きめです。
サイズアップすることで、ラウルの腕や鎖帷子(くさりかたびら)のように細かいディティールを再現し、二重関節を使った広い可動域を実現することができるようになりました。

—— 可動性を高めるために、サイズを大きくしたのでしょうか?

坂井 それもあります。細かい塗り分けなども、大きいもののほうがより再現しやすいですね。
厳密にいうと、ほんのちょっとだけブレてもほとんど気にならないレベルなのですが、小さくなればなるほど1mmのズレが、致命的なレベルのズレになってしまうんです。基本的には、やっぱり大きいほうが量産クオリティが安定しますね。

—— 鎖帷子などは『トワイライトプリンセス』のときからクオリティがアップしていますね。

坂井 細かいところでいえば、鎖帷子はわかりやすいですね。このあたりから3Dモデルで作りはじめているんですよ。今回は特にサイズが少し大きいのもあって、細部への表現の幅も広がりました。

—— 表情パーツのこだわりについてもお聞かせください。

坂井 figmaの大きな魅力のひとつに表情を交換できるという仕様があるので、表情のチョイスはとても悩みました。
ゲーム中のリンクはキリッとしたカッコいい表情をしていることがほとんどなので、まずこの顔は最初に決まりました。
2つ目は叫び顔か、食いしばる顔で悩みましたが、1つ目の顔と大きく印象が変わる叫び顔にしました。ゲーム中でビジュアルとして叫んでいるシーンはなかったと思いますが、回転斬りをすると叫び声が聞こえますし、我々プレイヤーには見えないだけでちゃんと叫んでいるのかと(笑)。

通常顔
微笑み顔
叫び顔

—— 今回のリンクは特にほほえんでいる表情が印象的でした。

坂井 公式絵にも初代『ゼルダの伝説』のリンクから『ブレス』のリンクへ剣のバトンを渡すステキな絵がありましたが、その絵の中でほほえんでいたという印象が強かったのと、叫び顔と同じく、玩具としてのプレイバリューが広がるのでこの顔を3つ目にチョイスしました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: figma_240405_004.jpg
ほほえむリンクの絵は『ブレス オブ ザ ワイルド』公式設定資料集「マスターワークス」にも掲載されています

—— リンクだって常にキリッとしているわけないじゃないですもんね。

坂井 個人的な考えですが、ゲーム冒頭ムービーの前や村で休んでいるときなどを想像すると、ほほえんでいる顔があってもよいのかなと思っています。

—— もっと違う表情パーツがほしいなどの声があったのでしょうか?

坂井 変顔っぽいものとか、驚いた表情パーツがほしいという声もありましたが、商品全体のバランスと汎用性を考えてこの3種類に決めました。コスト的に3種類程度の顔に絞らなければいけないため、非常に難しかったです。
もちろん、こういうパーツがほしかったという声もしっかりと見ているので、今後の開発に活かしていきたいと思っています。

—— このリンク専用の関節やパーツもあるとか…?

坂井 はい。今回は肘と膝のパーツにズボンの造形が入った専用関節を使っています。肘にもインナーの筋彫りがあります。今までのリンクの関節は汎用パーツだったので、大きく異なります。
今回は二重関節になっていて、うしろの形もズボンの造形に合わせた形になっているんですよ。
ちなみに肩の関節は今までのリンクと同じ関節を使っています。必要なところは新規の関節を開発しています。

—— リンクは衣服の構成上、下半身が少し動かしづらいのではないかと思います。そのあたりはどのように工夫したのでしょうか?

坂井 わかりづらいかもしれませんが、腿が下にスライドするようになっています。スライドというか真ん中に軸が入っていてここを起点に下に動かせるので、空間を作ってより可動性が高く動くようになっています。
figmaがブランドとして15年続いていく中で、よりお客さんの要望も高まっていき、表現としてできることも増えてどんどん発展しています。可動は常に最新のものを入れるようになっていますが、特にリンクのようにアクションが大切なキャラクターは、できるだけ最新の技術を取り入れるように心がけていますね。

関節のパーツもしなやかに動く!

今回の「figma リンク」は、関節パーツの進化によって稼動域の面もさらに向上しています。どのくらい大きく動かせるのか…実際に試してみました。ニンテンドードリームだけの特別な撮り下ろしでじっくりご覧あれ!

ひざの関節パーツは、かかとが腿に当たるくらいまで動きます
足のつま先にも関節が入っています
こちらはひじ・肩の関節パーツ。上半身の稼動もバッチリ
反対の肩を掴みハグのようなポーズをとることも可

—— ベルトにも立体感がありますね。

坂井 これは可動の部分も関わってくるので、一概にすごいわけでもないのですが、とくに『ティアーズ』の英傑の服は『ブレス』のときと違いベルトに金具が付いていたりするので、全部をべたっと繋げてしてしまうと、どうしても動かすとき邪魔になるんです。そのあたりはデザインに合わせて作り起こしています。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: figma_240405_004.jpg
ベルトの造形に注目!
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: figma_240405_004.jpg
腰部分の可動。自由度の高さが表れています

坂井 figmaって素体を改造して各キャラクターにしているって思われがちなのですが、素体はないんです。もちろん構造的に近しいものとかを改造したりはあるのですが、キャラクターごとに変化させています。
たとえば同じキャラクターでも、今回のリンクは左右で腕の形が全然違いますよね。まず最初はデザインを見て、どういう構造に落とし込めるかというのを、原型師をメインに構造を練っていきます。

—— この袖がボロボロの腕のパーツも細かいですね。帷子(かたびら)も壊れていたり。

坂井 劇中には登場しないのですが、ティザービジュアルなどを参考に作り込みました。

画像中央の「ラウルの腕」は、袖部分のダメージもポイントになっています

—— リンク以外のパーツもすごく凝ってますね。坂井さんのプッシュしたいポイントをベスト3ぐらいピックアップすると、どうでしょうか?

坂井 一見気づきにくいポイントですが、「ゾナウバッテリー」の造形もこだわっています。

—— バッテリーもいっぱいですね!

坂井 バッテリーの数は、かなりがんばったリンクということで、全部満タンにしています(笑)。造形としては、ボトルの表面に走ってるような模様だったりとか、目のようなデザインはこのサイズで入る限界まで入れています。細かいところまで手を抜いていませんよ!
あとは矢筒ですね。矢筒自体は単純な形をしているんですけれども、飛び出した矢の羽部分が立体的に見えるようにこだわりました。

パーツの量産には「インジェクション成型」という技法(たい焼きの型をイメージしてください)を使うので、基本的には上下2方向にしかディティールを入れられません。その制約の中で入り組んだ形を立体的に見せるのは、じつは難しいことだったりします。

—— パーツにしてはかなり手の込んでいるところなんですね。

坂井 そうなんです。あとは「スクラビルドの岩ハンマー」は木や岩の質感再現にこだわりました。

坂井 岩は造形でだけでなく塗装でも陰影を強調することで質感のある仕上がりになっています。細かいところでなかなか伝わりづらいですが、ぜひ注目してもらいたいポイントです。

DXエディションの付属アイテムにも注目

—— DXエディションの付属アイテムはどのように決めていったのですか?

坂井 付属物などを一覧にした「仕様書」というものを作り、何度も任天堂さんと協議を重ねて今の形になりました。リンクは世界中に多くのファンがいらっしゃるので、付属品を決めるのはかなり悩みました。

—— 「ロケット盾」は実際にプレイしてみないと、このおもしろさはわからないですよね。

坂井 実際に原型を作り始めたのはゲーム発売の直前かゲーム発売くらいのタイミングでした。『ティアーズ』はとにかく遊びの自由度が高いので、プレイしてみないとわからないところですよね。

ゲーム中に登場する「ロケット盾」(ロケットを盾にスクラビルドしたもの)を忠実に再現!


トーレルーフ」はこういう能力があると発売前の能力紹介動画(※1)を見て、これは絶対付けたいというのは決めていました。

(※1)ゲームの発売前に公開された動画。「プロデューサーの青沼英二がプレイする『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』」

坂井 ちなみにこれをやるために、お腹からきれいに分かれるような構造を織り込んで作ってありますよ。いろんなところに置くと日常の空間が洞窟の屋根になったりというのはおもしろいですよね。

作中に登場する、天井を突き抜けられる能力「トーレルーフ」をfigmaで実現

—— 「旅人の盾」は「ロケット」を付けるために盾の真ん中のパーツも取れるようになっているのですね。

坂井 はい。丸い突起のおかげで接続穴が隠せるし、『ブレス』からなじみのある盾なのでちょうどよかったです。

—— 「パラセール」もスゴイですね。

坂井 じつは「パラセール」はロープや木目もかなりこだわっていて、この木目には2、3回ぐらいリテイクが入っていたりします。
あとは強度も工夫しています。ユーザーが飾るときに調整できるよう、ひらひら部分はボールジョイントで動きをつけられるようにしています。

—— 「マスターソード」は鞘に収められるのですね。

坂井 『スカイウォードソード』のfigmaのときから「マスターソード」はちゃんと鞘に抜き差しできるようになってます。
やっぱり抜きかけのポーズを取りたいじゃないですか。じっさいに抜き差しできるのはテンションが上がる部分だと思うので、そこは玩具的なギミックを入れてますね。

このリンクに合わせた彩色

—— この「マスターソード」はどことなく緑色を感じますが、『ティアーズ』っぽさを意識した彩色なのでしょうか。

坂井 ゲーム画面で見た色の印象になるように作ったので、結果的に『ティアーズ』っぽさが出たのだと思います。
一概にリンクやおなじみのアイテムといっても作品によって色味の違いがあるんですよね。『スカイウォードソード』はカートゥーン調の塗りなのに対して『トワイライトプリンセス』は全体的にシックな色合いです。
ほかのリンクのfigmaをお持ちのかたは「ハイリアの盾」を見比べるとわかりやすいと思います。

マックスファクトリーで発売された歴代『ゼルダ』シリーズのフィギュアたち。少し大きいリンクは『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』の1/7スケールのフィギュアです

—— 『ティアーズ』の彩色感はどうでしょうか。

坂井 『ブレス』や『ティアーズ』はゲーム中の時間の流れに対応して光の色も変わるので、どこの色を拾うかというのは悩みました。任天堂さんからはPANTONE(※2)で色指定をいただきましたが、立体物の場合、サイズや形状によって色の印象が変わって見えてしまうので、PANTONEを基準に多少調整をしています。マックスファクトリーには塗装を専門としているチームがいるので、彼らにがんばってもらいました。

(※2)世界共通の色見本帳の名称でCMYKの4色のインクでは再現できない色を表現するために調合されたインクのこと。

—— 「ねんどろいど(2頭身でデフォルメされたアクションフィギュアのシリーズ)」の『ブレス』リンクとも色味が異なりますね。

坂井 そうなんです。「ねんどろいど」ってデフォルメされたあの大きさで、リンクの色として見えるように計算して作られているんですよ。『ティアーズ』のリンクと『ブレス』の服はたぶん同じ色の設定だと思うんですけれども、もし仮に同じ色で塗っても面積によって明るく見えたり暗く見えたりします。
「ねんどろいど」と同じ色を使ってもよくならない可能性があります。色の見え方に大切なのは、サイズと形なんです。

figma リンク ティアーズ オブ ザ キングダムver.
「ねんどろいど」で発売された『ブレス』のリンクは、髪の毛にグラデーションが入っていたりと、同じリンクでも色味がかなり異なります

ついに宿命の3人がfigma化!

—— ガノンドロフは初figma化ですね! これはどんな経緯なのでしょうか。

坂井 発売前のトレーラーのころから、今回はガノンドロフらしき人物が登場するかもという雰囲気がありましたよね。そのころから、ガノンドロフが人間の姿で登場するのならば、ぜひfigma化したいと考えていました。

—— トレーラーのころというと…まだキャラクターデザインも発表されていなかったですよね…!?

坂井 はい(笑)。ゼルダも、最初の時点では青い服でやろうと考えていました。ですがゲームをじっさいにやってみて、メインだった姿のほうを採用しました。やはり、なんと言ってもこの3人は並べたいという思いがずっとありましたね。

ガノンドロフは関節パーツはもちろん、アームも規格外サイズです。リンクと並べるとその差も歴然

—— ガノンドロフについては、そもそもfigmaでこの大きさは珍しいですよね。

坂井 そうですね、ガノンドロフは通常のfigmaよりはかなり大きいです。一応figmaとして商品化可能なサイズに調整はしていますが、作中のイメージを損なわないくらいのビッグサイズになっていると思います。

—— ガノンドロフは顔の作り込みがすごく繊細ですよね。

坂井 なのでどういう表情がつくのかは…どうぞお楽しみに…!

—— まさか…あの表情が!?

坂井 そこは期待していただければ! 社内の一番最初の企画段階でも真っ先に表情については案がありましたね(笑)。

figma ガノンドロフの原型。じっさいに見てみると圧倒されるほど迫力があります!

—— ガノンドロフは関節パーツなどの大きさも規格外ですね。

坂井 はい、ほぼ新規のパーツですね。見てわかるようにとにかく大きいので、その重さに耐えられるものにしています。台座アームも大きくしていますが、通常のものではガノンドロフは支えきれないんです(笑)。
それに彼はゲーム中でバク宙もするので相当動くんですよね。なのでかなりアクションできる構造にしています。

—— ガノンドロフはアクション再現で遊ぶことを想定していると思うのですが、ゼルダはどういう遊びを想定しているのでしょうか?

坂井 今回のゼルダは戦わないので、リンクたちといっしょに並べながらいろいろなシチュエーションをやってもらうというのがいいのかなと思います。あとは、ゼルダの付属物をリンクに持たせても楽しめるようにと考えています。

—— ほほえみ顔のリンクはゼルダと並べて置いておきたい感じがします。

坂井 ゼルダと合わせるときは、やっぱりこの表情がいいですよね。リンクとゼルダを組み合わせてエンディング後の想像なんかもできるかなと思います。叫びの表情は、VSガノンドロフのときに合わせるといい感じになりそうですね。

—— ゼルダはまだアクリルスタンドのイメージ(※3)ですが、リンクと並べたときのスケール感が分かりますね。

設定的にも、ゼルダはリンクよりちょっと背が高いので身長差はちゃんと再現します。じつは原型を作り始めているのですが、見せられるようになるまで、もうしばらくお待ちくださいね。

(※3)さる2月11日の幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル 2024冬」にて『ティアーズ』のガノンドロフの原型が発表。ゼルダはfigma化制作決定が発表され、会場にはイメージとしてアクリルスタンドの状態で展示されていた。

figmaの遊びは自由!

—— 坂井さんの考える、ゲームとはまた異なるfigmaならではの楽しみ方ってなんでしょうか。

坂井 なんでしょうね…眺めてニヤニヤする(笑)
でも今回のでいうと、たとえば「トーレルーフ」で冷蔵庫の上に置いて自宅の冷蔵庫の中から出てきたみたいな感じにできたらおもしろいですよね。

ご自宅の冷蔵庫で想像してみてください…!

坂井 フィギュアに限らず、立体物の魅力って空間の中にそれを置くことで、見慣れた風景がまた違って見えるところだと思っています。自分の部屋だったり、職場だったりをリンクが居る楽しい空間にすることもできますよね。
あとは動かして好きなポーズをさせたり、楽しみ方は本当にいろいろあると思います。

—— 自由なアクションで遊べるfigmaならではですね。

坂井 たとえば、パラセールを紐で空中に釣ったりなんて飾りかたもおもしろそうですよね(自己責任でお願いします 笑)。ほかのキャラクターとリンクを戦わせたり、ぜひ自由に遊んでください。

—— ガノンドロフなども単体でも遊べることを想定しているのでしょうか。

坂井 もちろん! 単体でもカッコいいポーズをつけて遊べます。
ガノンドロフはめちゃくちゃカッコいい悪役ですので、ガノンドロフだけ買う人ももちろんいらっしゃるでしょうし。そこは買った人が好きに遊べるというのがfigmaのいいところだと思っています。
たとえばミニチュアのジュースや傘などを持たせたりも自由にできちゃいます。でもゲーム中でそういうことはできないので、そういう自分だけのリンクやガノンドロフという世界も作れるというのも大きな魅力ですね。

自分だけの世界を表現しよう!

—— フィギュアの購入の方法は、ゲームとけっこう異なると思うのですが。

坂井 基本的には受注生産です。予約開始から1〜2か月ほどの期間を設けていまして、その期間中に個人も業者も予約をしていただきます。
発売後に店頭にも並ぶかもしれませんが、予約数しか生産をしないので、そこで売り切れてしまう場合もあります。ただ逆に言えば、基本的には予約さえしていただければ、確実に手に入るようになっています。

—— 手元に届くのは約1年後ですよね。

坂井 発売はおそらく2025年の2月ごろになると思います。発売が約1年後くらいになるので、現物を見ずに1〜2万円のものを買うのやっぱり手が出しづらい…という方も多くいらっしゃると思いますが、確実に手に入れたい方はご予約をしていただけるとうれしいです!

—— たとえば、ガノンドロフの発売タイミングでリンクもやっぱりほしい! となっても、その時点だとやはり届くまでにさらに時間がかかるのでしょうか?

坂井 そうですね。まだガノンドロフの発売月は未定ですが、ガノンドロフ発売のタイミングでfigmaリンクが店頭に残ってない可能性が高いです。figmaは量産もほとんど手作業で作っているので、すぐに再販するのが難しい場合もあります。

—— 読者には学生さんも多いので、なにかアドバイスがあればぜひ。

坂井 たしかにDXエディションは学生のかたには少し手が出しづらい価格かと思いますが、リンク本体と「マスターソード」「ハイラルの盾」「ハイラルのフード」のみが付属する通常版は少しお求めやすい価格になっています。ぜひそちらもご検討いただければうれしいです!

—— では最後に、興味がある人に向けてメッセージをお願いします。

坂井 今までフィギュアなど、いわゆる高額なキャラクターグッズを買ったことがない、だけど『ゼルダ』が大好きな方がちょっと思いきってフィギュアを買ってみようと思うには、間違いのない商品だと思います。

坂井 ゲームの画面の中にあるものとか、いろいろな角度から眺められ、触ることのできるフィギュアは、イラストやCGなどとはまた違った魅力があると思います。
figmaが初めての方も、ぜひ手を取っていただけるとうれしいですし、そこの期待を裏切らないものにできるかなとは思っていますので、何卒よろしくお願いします。

—— ありがとうございました。

「figma リンク」は現在予約受付中!

美しさと可動性が両立した「figma リンク」は、特設サイトにて予約受付中。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の名場面を、ご自宅で再現してみてください!

予約案内開始日:2024年3月19日(火)12:00から
予約受付終了日:2024年5月29日(水)23:59まで
▶︎特設サイトはこちら

【通常版】figma リンク ティアーズ オブ ザ キングダムver.

【通常版】
表情パーツ:通常顔、微笑み顔、叫び顔
オプションパーツ:マスターソード、ハイリアの盾、ハイリアのフード ほか
※盾は専用の固定パーツで背負うことが可能

価格:9,900円(込)
全高:約150mm
仕様:プラスチック製 塗装済み可動フィギュア・ノンスケール・専用台座付属
原型制作:マックスファクトリー(越沼真司)
制作協力:浅井真紀
発売元販売元:グッドスマイルカンパニー
企画制作:マックスファクトリー

figma リンク ティアーズ オブ ザ キングダムver. DXエディション

【デラックス版】
表情パーツ:通常顔、微笑み顔、叫び顔
オプションパーツ:マスターソード、ハイリアの盾、ハイリアのフード、パラセール、ロケット、ロケットエフェクトパーツ、ゴーレムの弓、木の矢、トーレルーフエフェクトパーツ、旅人の盾、岩ハンマー、ラウルの腕 ほか
※盾・弓は専用の固定パーツで背負うことが可能

価格:16,800円(込)
全高:約150mm
仕様:プラスチック製 塗装済み可動フィギュア・ノンスケール・専用台座付属
原型制作:マックスファクトリー(越沼真司)
制作協力:浅井真紀
発売元販売元:グッドスマイルカンパニー
企画制作:マックスファクトリー

ニンドリ5月号では「figma リンク ティアーズ オブ ザ キングダムver.」特集を掲載!

さまざまな角度、シチュエーションで撮影した「figma リンク ティアーズ オブ ザ キングダムver.」の写真を誌面に実寸大で掲載。スケール感がさらにわかります。またここだけの撮り下ろしカットも掲載! ニンテンドードリーム5月号について、詳しくは下記をご覧ください。

<関連リンク>
▶︎figma リンク ティアーズ オブ ザ キングダムver. 特設サイト
▶︎figmaオフィシャルWebサイト
▶︎グッドスマイルカンパニー公式X
▶︎グッドスマイルカンパニー


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<商品概要>

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
対応機種:Nintendo Switch
発売日:2023年5月12日
価格:パッケージ版:7,920円(税込)/ダウンロード版:7,900円(税込)
CERO:12歳以上対象
▶︎公式サイト
▶︎Amazon.co.jpで購入
▶︎楽天ブックスで購入

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