エーデルガルト(「ファイアーエムブレム」シリーズより)【任天堂図鑑】

成すべき未来のため覇道を歩む、美しくも猛々しい女帝。『ファイアーエムブレム 風花雪月』で黒鷲の学級(アドラークラッセ)の級長として登場した、エーデルガルトについて紹介します。
目次
[ハード略称] Nintendo Switch=Switch、スマートフォン向けアプリ=アプリ
プロフィール/基本情報
本名(フルネーム)はエーデルガルト=フォン=フレスベルグ。
フォドラの大地に存在する3つの国のひとつ、歴史ある大国「アドラステア帝国」の皇女であり、次期皇帝です。ふだんの立ち振る舞いからも凛とした気高さと皇族たる威厳を漂わせていて、周囲の状況や他者を冷静に見定めます。
その胸の内には大きな野望を秘めており、目的を達成するためにも士官学校に入学しました。野望成就のため、自身の力を磨くと同時に優秀な者を見定めようとしていますが、非常に個性的な黒鷲の学級の面々に振り回され苦労することも多いようです。しかし持ち前のカリスマ性で、見事にクセの強い同級生たちをまとめあげています。


詳細プロフィール
初期兵種 | 貴族 |
個人スキル | 皇帝の血統:入手経験値が1.2倍になる |
紋章 | セイロスの小紋章:攻撃魔法使用時、10%の確率で威力+5 |
誕生日 | 6月(花冠の節)22日 |
年齢 | 17歳 |
身長 | 158cm |
趣味 | 読書、一人で散策 |
好きなもの | 優秀な者、史観や戦略の議論、大自然、美しい風景 |
嫌いなもの | 古い価値観、紋章、ネズミ、鎖、泳ぐこと、取り乱すこと |
肩書き | アドラステア帝国の皇女、皇位継承者 |
好きな贈り物 | クマの人形、帝王学の書、盤面遊戯、カーネーション |
好きな茶葉 | ベルガモットティー |
好きな料理(抜粋) | サガルトのクリーム添え、桃のシャーベット、野菜たっぷりサラダパスタ、タマネギのグラタンスープ、フィッシュサラダ、山鳥の親子焼き など |
嫌いな料理(抜粋) | 獣肉の鉄板焼き、熟成肉の串焼き、ガルグ=マク風ミートパイ、ゴーティエチーズグラタン など |
経歴 | 1162年:アドラステア皇帝イオニアス9世の四女として誕生。 1171年:伯父アランデル公に連れられ、王国へと亡命する。 1174年:アランデル公と共に帝国に戻る。 1180年:ガルグ=マク士官学校に入学。 |
第二部プロフィール(クリックで表示/ネタバレ注意!)
年齢 | 22歳 |
身長 | 158cm |
肩書き | 覇王ルート(紅花の章):アドラステア帝国の皇帝 |
誕生日 | 《覇王ルート》 1180年:アドラステア帝国位を継ぐ。 セイロス聖教会に対し、宣戦布告。 1181年:帝国軍を率いて、ガルグ=マクを陥落せしめる。 1185年:占領下にあったガルグ=マクに黒鷲遊撃軍を再集結。 |
初登場作
ファイアーエムブレム 風花雪月 (2019年/Switch)
士官学校に入学直後、エーデルガルトを含む級長三人が盗賊に襲われ、その窮地を流れの傭兵である主人公が救うところから本作の物語が始まります。その事件をきっかけに主人公はガルグ=マク大修道院併設の士官学校の教師となり、担当する学級を選ぶことに。そこで黒鷲の学級を選択した場合、エーデルガルトは生徒でありつつも級長として主人公の教師の仕事をサポートしてくれます。

斧術と重装の技能が得意で成長しやすく力やHPも優れているので、装備を固めつつ味方の先頭を進む壁役&アタッカーとして活躍するユニットです。さらに、大きな国を背負う者としてのカリスマ性から指揮の技能と魅力のステータスが非常に優れているのも特徴。強力な騎士団による計略によって敵兵を一掃しつつ、自らも積極的に前線へ出て活路を切り開く…というように、彼女のキャラクター性がステータスにも色濃く表れています。
三つの国の未来を背負う子息たちが士官学校に一同に会したこの年は、炎帝や死神騎士など裏で暗躍する謎の人物たちや不気味な術を使う”闇に蠢く者”たちにより、各所で事件が勃発。セイロス聖教会を取り巻く情勢は不穏な空気に包まれていました。そんななかでも、エーデルガルトや黒鷲の学級の生徒たちは主人公の導きによって着実に実力をつけ、さまざまな課題や事件を解決していきます。そうした学校生活を通して、エーデルガルトは主人公を「信頼できる優秀な人材」と判断。満を持して“とある行動”を起こします。

士官学校生活の後半で…(クリックで表示/ネタバレ注意!)
自身と対等以上に並び立ち導いてくれる主人公の実力と人柄を認め、心を許したエーデルガルト。主人公に対し「自身に10人の兄弟姉妹がいたこと」「帝国を牛耳る宰相一派の貴族たちの身勝手な思想によって兄弟全員が実験体となり、エーデルガルトだけが生き残ったこと」そして「兄弟たちと、それ以外にも多くの者の命が奪われた結果として、自身に炎の紋章が宿されたこと」を明かしました。
エーデルガルトは「自身のために犠牲になった多くの人々のため、愚かしい犠牲を二度と生まない世を創る。そのための皇帝になると誓った」と語ります。

ソロンやクロニエなど“闇に蠢く者たち”を討ち取り、大修道院には一時の平穏が訪れます。その時、エーデルガルトは秘密裏に帝国へと戻り、皇位継承の儀を済ませてアドラステア帝国の皇帝となりました。その後、士官学校の課題と称して大司教レアに導かれやってきた聖墓を、帝国軍が急襲。エーデルガルトは帝国と炎帝が繋がっていたこと、そして自らこそ闇に蠢く者たちと共謀していた炎帝その人であったことを明かします。
聖墓を荒らそうとする帝国軍およびエーデルガルトと対峙する主人公。エーデルガルトは主人公や学級の生徒とも刃を交えるも、実力叶わず追い詰められます。エーデルガルトを殺すように命じるレア。その時、主人公はセイロス教団とエーデルガルト、どちらを選ぶのか大きな選択を迫られます。


エーデルガルトは従者ヒューベルトとともに聖墓から逃亡。アドラステア帝国に戻ったのち、新たなる皇帝として「セイロス聖教会は教義を利用してフォドラを支配する偽善者である」と主張し、宣戦布告を行ったのです。

5年後は…(クリックで表示/ネタバレ注意!)


《覇王ルート(紅花の章)》
新皇帝エーデルガルトによるセイロス教団への宣戦の際、主人公や黒鷲の学級の皆は彼女の考えに賛同。エーデルガルトは心強い味方とともに黒鷲遊撃軍(シュヴァルツァアドラーヴェーア)を結成し、打倒セイロス教を掲げてガルグ=マク大修道院を襲撃しました。しかし、大修道院の陥落には成功するものの、その戦いのさなか、主人公は行方不明に。レアやセイロス騎士団はファーガス神聖王国へ逃れ新王ディミトリと協力。またレスター諸侯同盟は、盟主クロードが意図的に同盟諸侯を親帝国派と反帝国派として反目させることで均衡を保り、中立を装うという策略を取ります。決め手にかける帝国軍はフォドラ統一を推し進めることができず、戦線は膠着することとなりました。
5年後、エーデルガルトは事態を打開するため黒鷲遊撃軍としてかつての学友たちを修道院に集めました。そして時を同じくして、主人公が深い眠りから覚めガルグ=マク大修道院を訪れます。戦局を動かす千載一遇の好機を得たエーデルガルト。かつては同じ学校で過ごした王国や同盟の学友たちをも敵に回す覚悟のもと、偽りの女神を倒すための戦いに打って出ます。
さらには「強大なセイロス教団を倒す」という共通の目的のもと、かつて主人公の父の命をも奪った“闇に蠢く者たち”たちとも手を組むという苦渋の決断も下していました。
すべてはセイロス教と貴族中心の秩序を覆し、真にフォドラを解放するため…エーデルガルトは覇道を突き進みます。

《帝国ルート(銀雪の章)》
エーデルガルトは帝国の新皇帝としてセイロス聖教会への宣戦布告を行い、ガルグ=マク大修道院へ攻め入ります。エーデルガルトやヒューベルトと袂を分つことになった主人公と黒鷲の学級の面々は、それに対抗するべく戦場へ出陣。しかし敵の急襲によって、主人公は崖下に落ちて行方不明となります。その後、ファーガス神聖王国は政変によって実質崩壊、レスター諸侯同盟領は反帝国派と親帝国派の対立により分裂の危機に扮するなど、三国の平和的均衡が乱れた状態で年月が経っていきました。
5年後、成長したエーデルガルトはかつて学友たちと再会の約束をした大修道院へとやってきていました。そこで5年間の眠りから目覚めた主人公と思わぬ再会を果たします。エーデルガルトは再度主人公を帝国へ誘うものの、やはりその道が交わることはありませんでした。彼女は主人公に別れを告げ、修道院から姿を消します。
エーデルガルトはセイロス教団を掃討してフォドラを統一し、人の世を築くため。主人公は行方不明のレアを探しだし、教団の再建とフォドラの平穏を取り戻すため。かつての師弟同士で、大陸の命運を分ける戦いを繰り広げることとなります。


《王国(蒼月の章)および同盟ルート(翠風の章)》
大修道院襲撃から5年の間で、王国は政変により崩壊、同盟は分裂の危機に置かれます。そんななか皇帝エーデルガルト率いるアドラステア帝国のみは勢力を伸長しており、帝国によるフォドラ統一の道筋が示されつつありました。
しかし、行方不明だった主人公が目覚め、かつての担当学級の生徒たち(青獅子の学級or金鹿の学級)と再会を果たしたことで、状況は一変。破竹の勢いで勝ち進む主人公率いる王国軍(同盟軍)により優位だった戦局は覆され、帝国軍は徐々に追い詰められていきます。しかしエーデルガルトは決して信念を曲げることはなく、アドラステア帝国の誇り高き皇帝として主人公たちの前に立ちはだかります。

主な出演作
キャラクターのターニングポイントとなった作品、大きな活躍をした作品など、特筆すべき作品をいくつかピックアップします。
強い信念のもと、己の道を突き進む。ただ、意外に素朴な一面も
ファイアーエムブレム 風花雪月 (2019年/Switch)
フォドラ最大の大国を背負うエーデルガルトは、学友との交流においても常に未来を見据えて行動します。強く固い意志を持って突き進んでいるからこそ、ハッとさせられる名言も多く発します。
また、上に立つ者としての自覚が強いことから基本的には世話焼き気質で、支援会話では学級の面々に対して級長らしく注意やアドバイスする場面も。しかし、リンハルトには「母親のようだ」と面倒臭がられてしまったり、ベルナデッタには怖がられてしまったり…。個性際立ち我が道をゆく黒鷲の学級の生徒たちに手を焼きつつも、彼女なりに同じ年代の学友たちとの交流を楽しみ、絆を深めていく様子が垣間見れます。



唯一の皇位継承者として、凛とした佇まいで立派に振る舞うエーデルガルトですが、実際はまだ思春期の女性。かわいらしいものや甘い食べ物が好きだったり、休日にはごろごろして過ごしたいと願ったり、実は泳げなかったりと、年相応の女子らしい面や親しみやすい素朴な一面も持っています。
威厳ある姿を民に示すためにそうした面は隠すようにしているようですが、主人公や同学年の学友の前では時折皇帝としてではなくひとりの少女である「エーデルガルト」としての顔を見せることも多々ありました。


さまざまな未来を歩んだ姿が、異界で一堂に会する! 四季折々の季節の装いも披露
ファイアーエムブレム ヒーローズ(2017年/アプリ)
2019年7月、『ファイアーエムブレム 風花雪月』の発売に先駆けて「黒鷲を継ぐ者 エーデルガルト」として士官学校の制服姿で参戦。本編よりも早く仲間にでき台詞を聞くことができたため、当時シリーズファンの間で話題となりました。

また、2025年4月には「フェーパス」加入者特典として「黒鷲を継ぐ者 エーデルガルト」が対象の神装(スキン)が配信され、神装英雄「黒鷲を継ぐ者 エーデルガルト」が登場。新たな装いとして光の国ヴァナの神秘的な装束を身に纏った姿も披露しました。

神装英雄:神装(スキン)を入手することで、対象の英雄を神装英雄に変更できる。神装を入手した英雄は新衣装(新ミニキャラ)、新ボイス、ステータス上昇などの特典が得られる。神装はアスク王国やニフル王国など『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の世界をモチーフとした衣装になっている。
2020年4月には伝承英雄として、5年後の皇帝となった姿で「炎の女帝 エーデルガルト」が登場。こちらはフォドラの統一を達成した後のエーデルガルトであり、台詞の端々からもそれを感じ取れます。そして統一を終えてもいまだ道半ばであり、フォドラをより良い世界にしていこうと努力を重ねていることが垣間見れます。

2020年1月に実施された「第4回 英雄総選挙」では、見事女性キャラクター1位を獲得。同年8月に特別versionの英雄として伝説の斧、紅花オートクレールを携えた「アドラステア皇帝 エーデルガルト」が登場しました。帝国の国章である双頭の鷲が刻まれた巨大な盾と金色の鎧が目を引く衣装で、アドラステア帝国に代々伝わる魔装なのだとか。
登場時に開催された想いを集めて「もうひとつの夜明け」では、『ファイアーエムブレム 覚醒』で登場する王女リズと、神によって与えられ血筋に宿る印とそれに左右される運命について考えを交わす様子が描かれました。

2021年5月には「覇道の終着点 エーデルガルト」が登場。『ファイアーエムブレム 風花雪月』の蒼月の章(王国ルート)で、帝都で勃発した王国軍と帝国軍の決戦において、力を得るために禍々しい異形に変貌した姿でアスク王国へと召喚されていました。登場時に開催された想いを集めて「暴雨の中を歩む者」では、異界の豊穣神である『ファイアーエムブレム Echoes』のミラとの会話も描かれました。

エーデルガルトはほかにもさまざまな季節の衣装を身に纏った姿を披露しています。
22年6月には双界英雄「女王たちの夏 エーデルガルト」として『ファイアーエムブレム 暁の女神』で登場したオルティナとタッグを組み登場。アドラステア帝国のイメージカラーである鮮やかな赤色のドレス風デザインの水着で、カラフルなビーチパラソルを武器に戦います。外伝「級長たちの夏休み」ではオルティナをはじめミカヤやエリンシアなど『暁の女神』に登場した女性英雄たちとともに、海での休暇を楽しむ様子が描かれました。


23年12月には超英雄「雪に舞う黒鷲 エーデルガルト」としてクリスマスイベントに登場。モミの木をイメージした槍を携えて赤と緑が映える可愛らしい衣装を身に纏いました。外伝「聖夜の課外授業」では、性別の異なる二人の師(せんせい)やディミトリ・クロードとともに、アスク王国で開催される冬祭りの使者として登場。「自分の学級の生徒たちに適切な贈り物を届ける」との課題をこなすべく、頭を悩ませつつも学友たちに想いを馳せていました。


さらに25年2月のバレンタインイベントにて、超英雄「花冠かむる黒鷲 エーデルガルト」が登場。エーデルガルトらしい赤と金のカラーリングながら、愛の祭りらしい華やかさが際立つ豪華絢爛なドレスが魅力的です。外伝「愛の祭の楽しみ方」ではヒューベルトとともに、周囲に日頃の感謝を伝えるという愛の祭りに参加。少々特殊な楽しみ方をする従者を見守りつつ、一時の平和な祭りを楽しんでいる様子が垣間見れました。


『FE 風花雪月』とは異なる“2年後の成長姿”で登場。
ファイアーエムブレム無双 風花雪月(2022年/Switch)
フォドラであり得たかもしれないもう一つの物語を描く本作でも、黒鷲の学級の級長として登場。序章で主人公が黒鷲の学級を選んだ場合、プレイアブルユニットになります。
天涯孤独の傭兵たる主人公との出会いがきっかけとなり、闇に蠢く者であるクロニエが捕らえていた帝国貴族の子女・モニカの救出に成功。本来救うことが叶わなかったはずの彼女を救えたことを契機に、エーデルガルトは当初の計画をすべて書き換え、早々から帝都に蔓延る“闇”の掃討と政変に踏み切ります。

現皇帝を傀儡とし裏で帝国の実権を握っていた宰相一派を排除したエーデルガルト。さらに、摂政アランデル公を含む“闇に蠢く者たち”を早々に帝国内部から追い出し決別することにも成功します。しかしそれゆえに早期の皇位継承に向けて準備を始めなければならず、士官学校に戻ることが難しくなってしまいました。また、貴族の子弟である他の生徒たちも各国で同時期に起きたさまざまな変事に対応せざるを得なくなり、やむなく士官学校は休止となります。
士官学校休止から2年。内政や軍制の改革を推し進めたエーデルガルトは、満を持してセイロス教団への宣戦布告を行います。エーデルガルトは軍の中核を担う将として、かつての級友たちを招集。教団の本拠地たるガルグ=マク大修道院へと攻め入り、陥落させました。そして、帝国は大司教らを保護した王国や反帝国を掲げる同盟諸侯に対しても攻撃を開始し、セイロス教団を打倒しフォドラ統一に向けて動き出します。
その後も同盟と盟約を交わすことで王国と教団を相手取ったり、前エーギル公ら反皇帝派や闇に蠢く者たちによる謀反が起きたりなど、『風花雪月』における歴史とはまた異なる道のりを歩んでいくこととなります。






出演作一覧
本人が出演している作品をまとめました。末尾に★があるのはプレイアブルとして登場する作品です。
☆=紋章士として登場
※絵のみ、帽子などパーツのみの場合は含めません。リストは2025年4月現在のものです
『ファイアーエムブレム』シリーズ
ファイアーエムブレム 風花雪月 (2019年7月26日発売/Switch)★
ファイアーエムブレム ヒーローズ(2017年2月2日配信開始/アプリ)★
ファイアーエムブレム無双 風花雪月(2022年6月24日発売/Switch)★
ファイアーエムブレム エンゲージ (2023年1月20日発売/Switch)☆ ※追加コンテンツ「エキスパンション・パス」で登場
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