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元祖魔女っ娘シューティング最新作『コットン リブート!』Nintendo Switchでいよいよ発売! 開発者インタビューもお届け!!

BEEPより、2021年2月25日(木)に発売予定のNintendo Switchソフト『コットン リブート!』。これまでニンドリ本誌でもご紹介してきましたが、今回はNDWにも拡大掲載。『コットン』シリーズの歴史や開発スタッフインタビューもお届けします!

『コットン』とは、1991年にサクセスがゲームセンター向けに開発し、セガより発売されたシューティングゲームです。
ナムコの『ゼビウス』、コナミの『グラディウス』、ハドソンの『スターソルジャー』…などなど、当時のシューティングゲームと言えば戦闘機などを操作して遊ぶ内容が多かったのですが、『コットン』はホウキに乗った可愛い魔女っ娘を主役に据えたシューティングゲームということで、多くのゲームファンの間で注目と人気を集めました。
ゲームセンターでのデビュー後は、さまざまなゲーム機などに移植や続編が展開されました。
『コットン』シリーズについて、本作で初めて知る人もいるかと思います。
版元であるサクセスが、現在YouTubeにて過去作の公式動画をいくつか公開中ですので、『コットン』シリーズの歴史とあわせてご紹介していきます。


●ナタ・デ・コットン(CV:宮木南美)


『コットン』シリーズの主人公ナタ・デ・コットン。魔女の女の子でと~っても食いしん坊。特に妖精界の特産品「ウイロー」に目がない!

●シルク(CV:堀川かえで)


コットンに助けを求めてきた妖精シルク。コットンを騒動に巻き込むのは大体このひとです!


こちらがデビュー作となる、1991年にセガより稼働したアーケード版の初代『コットン』です。
アーケード版ということで、動画では家庭用にはない起動画面も見ることが出来ますね。
デモ画面を見ると、『コットン』がどういうゲームなのかわかると思いますが、横スクロールタイプのシューティングゲームです。
1993年になると、X68000(パソコン)やPCエンジンに移植されていきます。

1994年にはスーパーファミコンで『コットン100%』、メガドライブで『パノラマコットン』が発売されました。
シューティングゲームであることはシリーズで一貫していますが、ゲーム機のスペックにあわせて、ゲーム性はちょっとずつ変化していきます。

1997年から1998年には『コットン2』と『コットンブーメラン』がゲームセンターやセガサターンでそれぞれ展開されました。
『コットン2』は正当なナンバリング続編ということで、再び横スクロールタイプになっています。

1999年から2000年はプレイステーションで『コットンオリジナル』『コットン100%』、ドリームキャストで『レインボーコットン』、ネオジオポケットカラーやケータイアプリで『コットン』などが発売されていきました。
『レインボーコットン』ではアニメーションムービーの採用や、時代にあわせて3Dポリゴンを採用した3Dシューティングに進化しました。
その後、完全新作は長い間発売されていなかったのですが、キャラクターとしてのコットンの人気は健在でした。
『トラブル☆ウィッチーズ Origin!』や『海腹川背 BaZooKa!』などのゲストキャラクターとしてコットンが出演。
活躍の幅はゲームの垣根を越えて広がっていきました。

↑Nintendo Switchで現在配信中の『海腹川背 BaZooKa!』のコットン
©SUCCESS ©Studio Saizensen Co.,Ltd
 
月日は流れ、2020年12月17日にセガから発売された「アストロシティミニ」に、アーケード版『コットン』が復刻収録されました。
駆け足ですが、『コットン』シリーズの歴史を振り返ってみました。
そして待望の新作が今回発売される『コットン リブート!』になります!



初代作品のアーケード版『コットン』をチューニングしてリリースされたX68000版を、現代ならではのグラフィックやサウンドで豪華アレンジした「アレンジモード」と、そのX68000版を初移植した「X68000モード」が1本のソフトになってNintendo Switchに登場です。
ストーリーやキャラクターなどは30年前と同じですが、キャラクターボイスは新規収録で大幅に増え、「アレンジモード」にはいくつかの新システムを採用。
ファン待望の懐かしくも新しい『コットン』となりました。

↑左がアレンジ版、右がX68000版のタイトル画面です



↑新旧比較するとこんな感じ。当時の雰囲気を大事にしつつ、現代風になっています!


↑オープニングデモはフルボイスになりました! X68000モードも同様です。
『コットン』の遊び方はとってもシンプル。
「ショット」を撃つ、威力の高い「ボム」を撃つが基本です。
「アレンジモード」なら、ショットの連打は不要。ボタンを押している間は自動で連射されるので、シューティングゲームが初めてプレイする人も安心です。
敵の攻撃を避けながら、コットンのショットやいろんな魔法で敵をやっつけていきます。

↑ステージ開始時には、BGMを手掛けたクリエイターの名前が表示されます
『コットン』は、敵を倒すとクリスタルを落とします。これをたくさん獲得することで「ショット」がパワーアップ。
「ショット」のレベルアップには黄色いクリスタルを集めることで経験値が貯まります。
画面下中央のEXPゲージがMAXになるとレベルアップです。

クリスタルは「ショット」を撃つことで色が変化します。
赤クリスタル(火竜)、青クリスタル(いかずち)、紫クリスタル(ボンバー)、緑クリスタル(召喚)があり、ずっと撃ち続けると最終的には黒クリスタルになります。
黒クリスタルは得点で、連続で取っていくと得点が上がっていくので、ハイスコアを目指す際はなるべく取り逃さないようにしましょう。

↑魔法は撃つ前にチャージすることが可能で、ボタンを長押しすることで別の効果になります
シルクはサポートキャラ(いわゆるオプション)として活躍します。
最初はシルク1匹だけですが、ステージのどこかにある地蔵に捕まっている妖精を助けていくことで、妖精は最大6匹まで増えます。
コットンの攻撃をサポートするだけでなく、コットンがミスしてやられた際は一番外側にいる妖精が1匹自爆して、画面内の敵にダメージを与えます。
妖精が6匹いる状態でのみ使える「とんでけ~!(妖精アタック)」は超強力。ボス戦にも有効です。


↑クリスタルをゲットしてコットンをパワーアップさせ、中ボスやボスと戦おう!
「アレンジモード」だけの要素として、コットンの新しい攻撃手段「スプリットショット」があります。
クリスタルにショットを当てると、V字型に弾道が分裂します。
これで敵を倒したり、ダメージを与えると「ジュエルフィーバーエナジー」(画面左下のゲージ)が貯まっていきます。
100%の状態でフィーバーボタンを押すと、フィーバーモードに突入。
この状態で敵を倒すとジュエルが大量生成され、高得点獲得のチャンスになります。


↑得点の倍率は、64倍、128倍、256倍、512倍、最大1024倍になります!

↑「X68000モード」はショット長押しによるオート連射やスプリットショットがありません
「アレンジモード」と「X68000モード」、どちらも最初からプレイできますが、初めて『コットン』をプレイする人は、遊びやすい「アレンジモード」からプレイするとよいでしょう。

↑ステージクリア後はティータイム♪ 上から降ってくる湯のみをたくさんゲットしよう!
「アレンジモード」や「X68000モード」をプレイしたら、「タイムアタックモード」に挑戦しましょう。
「タイムアタックモード」は、専用ステージを制限時間内にスコアを競うというモードです。
サクッと遊べる「2分」と、じっくり遊ぶ「5分」の2種類のどちらかを選んでプレイします。
インターネットに接続すれば、「アレンジモード」や「X68000モード」を含め、全国のプレイヤーとスコアを競うことが出来ますよ。
↑コットンいわく「世界で一番長い2分間(5分間)!」
『コットン リブート!』は、ファン必見のグッズがセットになった限定版も数量限定で同時発売します。
「マニュアル風小冊子」「湯のみ」「サウンドトラックCD」「復刻インスト」「復刻POP」「オリジナルインスト」「限定版オリジナルケース」が入っています。
数量限定なので、欲しい人は早めにゲットしてくださいね!

最後は本作のプロデューサーであるBEEPの丸山満さんと、『コットン』シリーズのキャラクターデザイナーの田村英樹さんによるインタビューをお届けします。

―― 『コットン リブート!』でご担当されたことを教えてください。
丸山 ゲーム全体のプロデュースを担当しました。「アレンジモード」を如何に面白くするか? ファンの方達が喜んでもらえる限定版は何か? に注力しました。
田村 私はBEEPの丸山さんから強い要望があったので、キャラクター監修、パッケージや湯のみなどの販促イラストをお手伝いさせて頂きました。
―― 『コットン リブート!』を発売することになった経緯と、BEEPから発売されることになった経緯などを教えてください。
丸山 本作の開発を担当しましたロケットエンジン様からのお誘いです。彼らの『コットン』とシューティングゲーム愛に共感し、開発に参加いたしました。
―― 初代『コットン』はアーケードで誕生したゲームですが、今回X68000版を復刻することになったのはなぜでしょうか?
丸山 X68000版は元祖アーケード版『コットン』をより遊びやすくした、『コットン』の完成版と言ってもよい作品だからです。しかも、これまで一度も移植歴が無いのも選んだ理由です。

―― 発表から約2年、いよいよ完成しましたが、開発中に印象的だったエピソードがありましたら聞かせてください。
丸山 開発陣のアイデアが膨大にありすぎてコントロールが大変でしたね。ユーザーの立場になってバランスを調整する作業にも時間がかかりました。
―― リブート版でパワーアップした中で注目してほしいところは?
丸山 いろいろとあるのですが、全体的に爽快感を大切にしました。新システムの「ジュエルフィーバーシステム」を効果的に使うとより爽快感が上がりますよ。

―― パッケージ版は限定版も同時発売ですが、オリジナル湯のみを作ったエピソードをお聞かせください。
丸山 「コットン湯のみ」の製作はこれで3度目なので、ユーザーに喜んでもらえる最高の湯のみを田村氏と一緒に作り上げました。長く使ってもらえる物を製作したので、ぜひふだんから使ってもらいたいと思います。

―― リブート版で描かれたコットンたちのイラストについて、どんな思いで描いたのかを聞かせてください。
田村 初めて本格的にゲーム制作に関わった思い出の作品なので当時のイメージを壊さないように気を使いました。特にオマケの「湯のみ」は、新作発売時のセットイラストになってますので、過去の「湯のみ」を引っ張り出して参考にしました。今回で私がデザインした通算6個目の「湯のみ」になるのですが、並べて見てるとそれぞれに思い出がありタイムカプセル的役目をしてくれます。

―― リブート版で変えたこと・変えなかったことなどがありますか?
田村 変えたことはあまり無いかも。逆に変えない努力の方に多少時間を使いました。忘れてる事も多いので当時のユーザーが購入した時に違和感を持たれないように統一感を重視しました。描き方のクセも変わってきてるので描き始めはいつもリハビリが必要なんです。(笑)


―― 最後に、魔女っ娘・コットンの魅力はどんなところでしょうか?
丸山 コットンのオーバーリアクションな所が大好きですね(笑)。コットン役の宮木南美さんにもはっちゃける感じで演じてもらいました!

本作のプロモーション映像も公開中です。あわせてチェックしてみてくださいね。
『コットン リブート!』は2021年2月25日(木)発売予定。価格はパッケージ版が5280円(税込)、ダウンロード版が4980円(税込)、限定版が8778円(税込)です。


コットン リブート! 公式サイト
©2021 BEEP / 1991-2021 SUCCESS

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