【プレイレビュー】『ドンキーコング リターンズ HD』難しくてやさしいちょうどよさで長〜く遊べる新生「ドンキーコング」
1月16日に発売された『ドンキーコング リターンズ HD』をニンドリ編集部員がじっくりプレイ! エンディングに到達するまで一通り遊んでみたプレイレビューをお届けします。(レビュアー:ニンドリ編集部ひろぽん)
“難しいけどやさしい”バラエティに富んだステージの数々
2010年12月9日にWiiで発売された『ドンキーコングリターンズ』が、高画質&遊びやすく生まれ変わりました。オリジナル作品を遊んだことがある方、これからはじめたいと思っている方へ、実際に遊んでみた手応えをお届けします。
火山の噴火とともに、どこからともなく現れた謎の部族「ティキ族」。彼らは動物たちを操って、大量のバナナを奪っていきました。ドンキーコングとディディーコングが、バナナを取り戻すために立ち上がります。
この歯応えこそが『ドンキーコング』!
『スーパードンキーコング』シリーズは一通り遊びましたが、Wii版や3DS版の『ドンキーコングリターンズ』は未プレイだった私。今回の『ドンキーコングリターンズHD』で、久々に「自分のミスに悲鳴を上げながらプレイする」体験ができて、かつエンディングも見られたことにものすごい達成感を感じています。
やっぱり「ドンキーコング」シリーズは、この難しさがイイんです。
今回はライフ制とはいえ、ちょっとでも足を滑らせたり、無理して突っ込んだりすると即、ミスにつながります。バルーン(残機)がどんどん減るさまを見てつい焦ってしまい、次はじっくり安全にプレイしよう…と心を入れ替えたりするのですが、それでもやられるときはやられる。シビア。
とはいえ、リトライにかかる時間は短いし、バナナもバルーンも探索すればすぐにいっぱい集まるのでゲームオーバーになることはほとんどなく、ストレスはありません。アイテムを駆使すれば、おてほんプレイに頼らずともたいていのコースは突破可能です。なんというか、「やさしい難しさ」なんですね。
何度もやられてしまうけど、少しずつ、ほんの少しずつでも自分が上達しているのがわかる。私も最初のジャングルエリアのコースにも苦戦していたほどですが、ある程度先に進んでから序盤に戻ってみると、かなりスムーズに進めるようになっていて感慨深かったです。挑戦しがいのある歯ごたえと、誰でもクリアできるユーザーフレンドリーさ。このふたつを兼ね備えているのが『ドンキーコングリターンズHD』なのです。
「シンプルなのにバラエティ豊か」な凄さ
何度やられても先に進みたくなるのは、それぞれのコースに驚きと発見が詰まっているからでもあります。同じようなコースはひとつもなく、すべてのコースに独自の個性があるのがスゴい!
KONGパネル集めにパズルピース集め、タイムアタックと、ひとつのコースを何度もプレイすることになると思いますが、個々のコースがしっかり作り込まれているので、再プレイでも飽きることがありません。先に書いたように、プレイするたびに上達を感じられるようになっているのもポイントです。
トロッコやロケットバレルのコースも、それぞれのコンセプトや演出がぜんぜん違うのでコースごとに異なるスリルを味わうことができます。個人的にはこれらのコースは何回プレイしても苦手なほうですが、ノーミスでクリアできればさぞかし気持ちいいんだろうなあ…。苦手と言えば、息を吹くつもりがローリングアタックが暴発して穴に落ちてしまうことが何度もありましたが、この辺は「落ち着いて入力する」でシンプルに解決しましたね。
コースのバラエティが豊かで、しかもそのひとつひとつをじっくり味わい尽くせるという、非常にボリューミーでぜいたくな『ドンキーコングリターンズHD』。長く遊べるアクションゲームを求めている人にはピッタリだと思いました。いつかは「黄金のしんでん」へ…。
※「黄金のしんでん」…とある条件を満たすことで解放される特別なステージ。
クリアできたときのうれしさは格別! 思い出の激ムズコース4選
数々のコースの中でも、特にやり応えがあったものを紹介。
というか、初めてプレイしたときは「おてほんプレイ」のお世話になりました…。でも不思議なもので、いちどおてほんを見たあとに再挑戦すると、かなりスムーズに自力でクリアできたりもします。焦らずリラックスして挑むのも大事!
ステージ4-5:コモリンのどうくつ
ロケットバレルのコースはどこも繊細な操作が必要とされるので、慣れるまではなかなか大変なのですが、ここは本当に苦労しました! 中盤辺りから出てくる、上下に動くコモリンの動きにまず翻弄されます。
そして終盤に出てくる巨大なコモリンが、背後から超音波を飛ばしてくるシーン。どのタイミングで超音波が来るのか見極めるのが大変! 安全地帯がないので集中するしかない! 最後はクラッシュガードを持ち込んでなんとか…!
ステージ4-3:クリスタルアドベンチャー
普通にプレイしていて「ここはヤバい!」と思う最初の壁ではないでしょうか。小ジャンプが要求される場所が多くて大変! 慣れるとモグリャーたちとの攻防がスリリングでおもしろいコース。
ステージ6-1:ドロドロタールフォール
タールの滝を流れてくる、骨の足場を進んでいくコース。足場が流れてくるタイミングをなかなかつかめず大苦戦。特に“G”のパネルがある辺り…。いったんハマってしまったらおてほんプレイを見たほうがいいです。
ステージ8-2:ホットロケット
ロケットバレルのコースがかなり苦手なんですが、ここも相当苦労しました。というかいまだにクラッシュガードなしでクリアできる気がしません…。崩れて隆起する地形、トリッキーな動きの敵、最初から最後までスリル満載!
パワフルなアクションと、バラエティに富んだステージの数々をご紹介しました。新しく生まれ変わった「ドンキーコング」を思う存分楽しんでくださいね!
(ニンドリ編集部/NDW編集部)
<商品概要>
発売日:2025年1月16日(木)
価格:パッケージ版 6,578円(税込)/ ダウンロード版 6,500円(税込)
対応ハード:Nintendo Switch
▶︎公式サイト
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