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【インタビュー】『FREDERICA(フレデリカ)』開発者に訊きました〜アクションのこだわりから好物ピザの理由まで

ピザの日記念(!?)、『FREDERICA(フレデリカ)』開発者インタビュー!『ルーンファクトリー』シリーズとの世界の共有とは、ハクスラ系アクションへのこだわりや、「言葉が奪われた世界」を描くきっかけは…?
知られざる開発秘話をお楽しみください。

※この記事には、エンディングに関するお話など多少のクリア後トークが含まれています

『ルーンファクトリー』の世界を広げる新作アクションRPGができるまで

2023年9月28日に株式会社マーベラスより発売された『FREDERICA(フレデリカ)』。▶︎公式サイト

それぞれ異なる武器や特技を持った、7人の主人公

姫に導かれて集った7人の戦士たちが、世界から言葉を奪った王の潜む大穴の最深部を目指す…。繰り返しダンジョンに潜ってキャラクターを強化していく、いわゆるハックアンドスラッシュ(ハクスラ)系アクションです。発売から2か月、完全新作ながら好評を博した本作について開発スタッフに迫ります!

プロフィール

塩田誠(左)
本作のプロデューサー。これまで『牧場物語』シリーズ、『ルーンファクトリー4』『ルーンファクトリー5』『DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)』等のプロモーションを担当。

モリボー(森脇ほのか)(右)
本作のシナリオ担当。通称“モリボー”。8年前にマーベラスに入社し、外部タイトルを中心にさまざまなプロジェクトにプランナーとして携わった。

好物の“ピザ”に込められたチーム制作への願い

―― 本日(記事公開日の11月20日)は、姫の好物・ピザの日です!…発売から2か月、おめでとうございます。

塩田モリボー:ありがとうございます。

―― 最初に訊いてしまいますが、姫の好物として「ピザ」がチョイスされたのはどうしてなんでしょう。

モリボー:単純に、私がピザを食べたかったからです。

―― そうなんですか!?

モリボー:もちろん作中のエピソードや設定はあります。先着購入特典のサウンドドラマでも語られていますが、姫が体調を崩したときに王が作ってくれたのがピザなんです。

姫が結晶化するイベントシーン
大好きな父王に再び会うことが、姫の願い

―― それにしてもなぜピザなんだろうと思っていたんですが、食べたい!というインスピレーションから…?

モリボー開発チームのみんなとピザパーティーをやりたかったんです。というのも 当時コロナ禍での開発でリモート作業が中心になり、みんなで集まれることが少なくなっていたんです。
そこで、完成したらぜひピザパーティーをしたいなという思いがあって。「ヒロインの好物にあやかってみんなでピザを食べましょう!」と言えるようになればいいなと思い、ピザにしました。

―― そんな思いがあったんですね!

塩田:実際にピザパーティーをやりました。マーケティングやローカライズなどのスタッフまで集まってくれたんです。

モリボー:会社の近くに美味しいピザ屋さんがあるんです。さすがにカブピザではなく普通のピザですが。

―― みんなで集まって記念の会をしたいという願いがこめられていたんですね。かなってよかったです! 実は「体調の悪い姫にピザを!?」と、ちょっと気になったりもしていたので…

モリボー:そこは、ふだん風邪も引かないような頑丈な王だったので、看病といっても何をあげていいか分からなかった…という王のおちゃめな一面にもつながりました。

インタビューの場にも美味しいピザが登場!ピザTシャツを作ってチームみんなで着たりもしたのだとか

社内から集った、本作の開発メンバーたち

―― それでは、本作の企画から開発スタートまでの経緯を教えてください。

塩田:『FREDERICA(フレデリカ)』は、『ルーンファクトリー』シリーズ(※)の世界を広げるための企画としてスタートしました。さまざまなアイデアが出たなかで、現在の形になりました。

※ファンタジーの世界で冒険と生活の両方が楽しめるアクションRPG

―― 『ルーンファクトリー』シリーズはファンタジー生活ゲームですが、今回ハクスラ系アクションRPGになったのは?

塩田:『ルーンファクトリー』シリーズはもともと『牧場物語』シリーズから派生するかたちで誕生した、ファンタジー世界で冒険と生活の両方が楽しめるゲームです。
今回のわれわれのミッションは『ルーンファクトリー』の世界を広げることでしたので、ナンバリングタイトルとは異なるアプローチとしてアクションに特化したものを企画しました。

ダンジョンに潜ってレベルをあげたりアイテムを手に入れたりしながら、7人のキャラを自由に強化していく

―― どのようなチームで制作をしたのでしょうか。

塩田:マーベラスの開発スタジオであるMarvelous Global Games Studioで開発しました。『ルーンファクトリー』シリーズの開発チームとは別ですが、世界を共有することからシリーズのディレクターである前川に監修に入ってもらいながら開発を進めました。

―― チームにはアクションの得意なスタッフが多いのでしょうか?

塩田:アクションゲームを中心に開発していたスタッフが多いですが、RPG開発の経験が豊富なスタッフもいて、バランスのとれたチームです。

―― モリボーさんがシナリオを担当することは決まっていたんですか?

モリボー:いいえ。『FREDERICA(フレデリカ)』が企画初期だった頃、私は別のチームにいたんですが、シナリオ担当を探しているという話を聞いて立候補しました。これまでサブシナリオが中心だったので、メインのシナリオを担当するのは初めてなんです。

―― お二人とも初めての経験になるんですね! 塩田さんはもともとプロモーションチームとして私もゲーム雑誌のニンドリ(※)で長らくお世話になっていたわけですが、今回はプロデューサーという立場と聞いて、驚きました。

塩田:そうですよね。『ルーンファクトリー』では『4』と『5』のプロモーションを担当していたので、個人的には自然な流れではありました。

※ゲーム雑誌「ニンテンドードリーム」。『ルーンファクトリー』シリーズについてはこれまで、イラストコンテストなどさまざまな企画を誌面上で行った

WEBで公開中の「公式世界ガイド」でもいろいろ語っているモリボーさん。当日は姫の大結晶をモチーフにしたネイルも!

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