【インタビュー】『FREDERICA(フレデリカ)』開発者に訊きました〜アクションのこだわりから好物ピザの理由まで
[ネタバレ注意] エンディングのアイデアと隠しネタ
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―― エンディングのスタッフロールもユニークで、話題になりましたね。
塩田:ありがとうございます。ゲームとしては今回、先人達が作り上げてきたこのジャンルを「丁寧に作ること」を目指していましたが、自分たちなりのアイディアをあちらこちらに忍ばせています。
プレイできるスタッフロールもそのひとつです。やらなくて「も」いいことにこそ、面白みがありますからね。
―― あれを作るのはなかなか大変だったのではないでしょうか? 置き位置やタイミングなどどうしてるのかな、と…。
モリボー:ふつうに文字を流すよりはずっと大変な作業でした…。何度も試しながら位置を調整して、を繰り返しました。じつは、あのスタッフロールにはさらに仕掛けがありまして。これに気づいた方はほとんどいないかもしれませんが、メニュー画面を開くと…。
―― アイテム説明の部分に、スタッフの皆さんの役割が書かれている、と!
モリボー:そうです。私の場合は「言葉を奪った人」のような。
塩田:テキストは森脇が用意したのですが、たとえば私であれば「このゲームを作るためにあちこち走った人」みたく書かれていて…。あ、そんなふうに見てたんだな、と(笑)。
―― モリボーさんビジョンでの皆さんのことが書かれているんですね!
モリボー:私がどう思っていたかバレちゃいますね(笑)。
―― ぜひじっくり読みたいですが、エンディングって繰り返し見ることはできるんでしょうか。
塩田:それが申し訳ないことに、できないんです。最初から遊び直していただくことになります。しかも「最初から」を選ぶとこれまでのセーブデータを消すことになってしまうので注意してください。
モリボー:Nintendo Switchであれば、別のユーザーアカウントを作って最初から遊ぶようにすればメインのセーブデータを残しておくことはできます。
―― それでも、イチから遊び直すしかないんですね。しかもオートセーブなので、エンディング直前のセーブデータをずっと残しておくこともできない…?
塩田:そうなります。ですので「ぜひ見てください!」とはなかなか言い難いのですが、気づいた方には楽しんでいただけていれば嬉しいです。