カービィ30thフェス レポート前編
2022年8月11日(木・祝)、「星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス」が東京ガーデンシアターにて開催されました。
ここでは、昼公演の様子を中心にレポートします。
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実際に行かれた方はふりかえって思い出したり、行けなかった方には現地や実体験のようすを少しでも感じて楽しんでいただければと思います!
ペンライトも消灯、いよいよ始まる!
8000人が収容できる広いライブ会場。座席につきステージに目をやると、カービィのフィールドをモチーフにした装飾が目を引き、特別な場所にやってきた感を高めてくれます。
ペンライトを購入した人は、まずはフルに楽しむための電池交換。点灯を試すなどしているうちに、開演の時刻が迫ります。ちらちらとついていた来場者のペンライトが、すべて消灯。
始まる!
そんなドキドキワクワクを、会場内の一体感とともに感じる瞬間でした。
演奏直前のチューニングには、各々の楽器の音色はもちろんゲームボーイのような音が混じり、これから演奏されるであろうサウンドを予感させます。
最初の1曲は、物静かなピアノの音色から始まる「GREEN GREENS(グリーングリーンズ)」!そして映像とともに元気なライブミュージックがスタート!ペンライトはグリーン1色に点灯し、客席が草原になりました!
そして『星のカービィ ディスカバリー』から「新世界をかけぬけて」。キャッチーなメロディーがバンド演奏との相性もばっちりで、楽しい気分と高揚感を高めてくれました!
ゆったりとしたカービィダンスを、これまでのシリーズの映像と合わせての締め。ギターやブラス、ストリングスそれぞれのセクションが活躍し、この大編成を知らしめるとともに、ミュージックフェスの始まりです!
MCは、自身もカービィファンだというタレントの桜野友佳さん。演奏は、そうそうたるメンバーがこの日のために集結した、星のカービィ30周年記念スペシャルバンド。そして会場スクリーンには、ピンクで、まんまるで、ぽよぽよ動くカービィが登場!
本公演では、カービィがペンライトの使い方をガイドします。カービィが横に揺れているときは横に振り、縦に揺れているときは縦に振る。(上下に交互に振るというパターンもありました)
そしてカービィがカービィダンスを口ずさむと…
会場のペンライトがいっせいにカービィピンクに!
MCが「カービィがやったんですか〜?」と茶化すと、「えい!えい!」と次々にペンライトのカラーをチェンジ!
電池の消耗とカービィのおなかの空き具合を心配して、次の曲へと入っていきます。
30周年の歴史がたっぷりのメドレー
2曲目は「カービィメモリアルフェス:1993〜2004」と題し、『夢の泉の物語』のオープニングが“絵書き歌”からスタート!
絵書き歌は、初代のTVCMとして作られ、2作目の『夢の泉の物語』のオープニングデモにもなった印象的な曲です。
そして『2』や『スーパーデラックス』、『3』などと続くシリーズメドレー。
曲と曲のつなぎにはカービィが現れて、ペンライトの振り方を指示してくれたりも。ペンライトは、会場全体で2色に分かれたり、点滅したり、会場のスポットライトとあわせて盛り上がります。
3曲目は「Beyond the 25th Anniversary」。
前回の音楽イベントは25周年記念で、オーケストラコンサートが催されました。
それから5年間の間に発売されたタイトルの楽曲を集めたメドレーです。
内容は、楽しいオープニングから、メタナイトやデデデ大王との決戦まで。本編にあたる『スターアライズ』はまだまだ記憶に新しいですが、『ハンターズ』『すいこみ大作戦』など、さまざまなタイトルが意欲的に発売されたんだなぁとしみじみします。
MCのトークに移り、話題はカービィのライバルたちへ。
「カービィにとってデデデ大王やメタナイトは、フレンズというよりライバルなのかな? ワドルディは、おともだち?」
カービィの回答は…
「わーゆ!!」
…へえー、そうなんですね!!(わからない)
そして会場にも質問が投げかけられました。
「デデデ大王、メタナイト、ワドルディ。あなたのイチ推しは?」
演奏中は自動制御されるペンライトですが、手元で好きな色に切り替えることもできます。
デデデ大王=赤、メタナイト=紫、ワドルディ=オレンジにしてアピール!
紫がちょっと多めでしょうか。
それでも「選べない、全員を応援する!」という人も多かったかもしれません。
そんな姿を見たカービィはやきもちを焼いて(?)、会場をピンクで染めてしまいました!
でも会場のみんな、カービィが大好きだから問題なし。
カービィに手を振って盛り上がりました。
定番だけじゃない!バラエティ豊かな楽曲たっぷり
4曲目はサブゲームの楽曲を集めたメドレー。「刹那の見斬り」でお馴染み、尺八のフレーズが響きます。鳴らしているのはシンセサイザーですが、あの緊張感が脳裏に浮かびます。
カービィシリーズの定番ともなっているサブゲーム。楽曲もまた、フィールドや戦闘シーンとはまた違う毛色の名曲がたくさん。
フェス全体の中でも異色の雰囲気でしたが、おかげでバラエティ豊かな楽曲が楽しめました。
続く5曲目は「騎士(ナイト)達の逆襲フェス」。
メタナイトに関するアツくてクールな楽曲はここまでの明るくかわいらしい雰囲気とはうって変わって、メタルサウンドが荒ぶります。
バルフレイナイト戦ではトランペットソロが高鳴り、縦に揺れているカービィの姿も、さりげなくバルフレイソードに!
すみずみまでカッコいい1曲でした。
シリーズメドレーもフィールドだけじゃないチョイス
6曲目は「メモリアルカービィフェス:2005〜2022」。歴代シリーズメドレーが、こんなふうに2曲に分かれているとは!
『タッチ!カービィ』で美しく始まり、『参上!ドロッチェ団』など、DSやWiiのタイトルが続きます。
バトル系楽曲のセレクトも多く、『Wii』はランディアとともに戦うシューティングステージ、『トリプルデラックス』はラストバトルといったクライマックスのシーンも!ゲームプレイを思い出す映像と、シーンにあったカラーリングが点灯する会場とで激しく盛り上がりました。
続く『ディスカバリー』は、雪景色と美しいメロディでクールダウン。しっとりとしたギターの音色に、感極まります。
それぞれのタイトルをふりかえるだけではなくさまざまなシーンがチョイスされており、抑揚が豊かなメドレー楽曲として堪能できました。
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