ラフスケッチも公開!? 『星のカービィ ディスカバリー』新大陸への軌跡インタビュー
もっと知りたい! 『星のカービィ ディスカバリー』
声優の高山みなみさんを起用した理由
—— アニメや『スマブラ』シリーズでナックルジョーの声を演じていた高山みなみさんが本作に起用されていますが、その理由を聞かせてください。
熊崎 テーマソングと一緒で、音声でも何か新しいことにチャレンジしたいと考えていた1つになります。「星のカービィ」において物語ってどのぐらいの存在感であるべきか、いつもすごく悩んでいます。アクションゲームなので、アクションが主役で、アクション体験がもっとも大事な要素として作っているのは変わりありません。ただ、例えばワドルディを助けるゲームにした場合と、何かのアイテムを集める場合とでは、モチベーションに変化が生まれるように、やっぱり助けたいという心があった方が、町の発展とも合わせてより強い動機になると考えています。
—— 確かに、ワドルディたちは助けたい気持ちになります。
熊崎 なぜカービィがワドルディを助けるのか、町を発展させたくなる動機など、物語や設定の存在意義に少しずつ意味が生まれてきます。ユーザーさんにアクションをより楽しんでいただくために、納得感や説得力を上げていかなきゃいけない部分もあり、そのために物語が作られています。今回もインパクトのある文明のあった新世界から物語が始まってますので、それは何らかの形でお客さんにお届けしたいと考えました。その効果的な方法として最終的局面に、高山みなみさんの声を起用しました。これに関しては、ぜひ皆さん自身の目と耳で体感していただければと思いますが、音響やカメラアングルなどさまざまなものが折り重なって作られてます。最後の敵に挑む廊下を歩く時には、「そういうこと!?」という期待と驚きと共に、その扉が開かれる場面を体感できますので、ぜひそこまでたどり着いてください。高山さんが起用された場面は、物語のクライマックスになります。テーマとしてはお客さんの耳を奪おうと考えて演じていただきました。ああいった音響演出の時って、聞いたことのある声の方が、内容も相まってインパクトが生まれると考えました。ちょっとした賭けでもあるチャレンジになりますが、あの場面は押し寄せる情報の洪水じゃないですか。もしかしてそういうことなの?と考えがまとまらない複雑な気持ちのまま、そのドキドキや発見みたいなものが詰まったワンシーンを作ろうとした場合、そのときに添えられる声といったら、皆さん誰もがご存じの声であった方が聞いていただけるとも考えました。起用した理由は、まさにその「真相を語るイベント」に合った声ということで選ばせていただきました。
熊崎ゼネラルディレクターからのメッセージ
熊崎 『ディスカバリー』は、ハル研で作る本編初のフル3Dカービィになりますが、同時に一番大きなカービィのプロジェクトとなりました。ハル研の社内でも遊びやすい2Dの方がいいんじゃないかという声や、王道といえば2Dだよねという意見が根強くあったのですが、『スターアライズ』や数々の派生作品の中で3Dを実現していき、やっとここまできました。むしろスタッフのみんなから「ここはチャレンジしたいですね」と声が上がるようにまでなってくれました。その次に挑むには、ここで手を休めるわけではなく、この3Dカービィも新しいカービィの扉を開いたひとつの通過点に過ぎません。『ディスカバリー』をひとつのマスターピースと呼んでいるんですけども、シリーズの重要なピースになることは間違いないです。今後も本作をきっかけに、さらに新しい2Dアクション、3Dアクション問わず、さまざまなカービィシリーズを作っていければと思います。今後とも新しいカービィシリーズにご期待ください!
星のカービィ ディスカバリー
■任天堂
■2022年3月25日発売
■アクション
■パッケージ版:6,578円(税込) ダウンロード版:6,500円(税込)
■CERO全年齢
■商品情報
関連リンク
『星のカービィ ディスカバリー』 公式サイト
星のカービィ ポータル
星のカービィ公式Twitterアカウント
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