スパイクってゲームではどんなキャラ?その経歴を紹介|映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
知れば映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」がもっと深く楽しめるガイド。
今回のテーマは「スパイクってどんなキャラ?」。マリオ専門家のkikaiが解説します。
※本記事はネタバレを含んでいるため、映画を観た後に読むことをオススメします
マリオたちの配管工の仕事を揶揄する、体格の良いヒゲモジャの男・スパイク。
劇中ではニューヨーク・ブルックリンの場面で登場します。
馴染み深いキャラクターがどんどん活躍する中で、スパイク登場シーンの印象が薄れてしまった人もいるかもしれませんが、これでも『マリオ』ゲームに登場した、歴とした“マリオ劇団”のキャラクターなんです。
本記事ではそんなスパイクのゲームでの登場作品を紹介します。
『レッキングクルー』で初登場した“意地悪おじさん”
スパイクが初めて登場したのは、1985年発売のファミコン用ソフト『レッキングクルー』でのこと。この当時はブラッキーと呼ばれていました。
説明書によると、その役割は……“意地悪おじさん”!?
本作は敵の攻撃を避けながら画面内の壁を壊していく、アクションパズルゲーム。
スパイクは通常の敵とは異なり、触れてもミスになりません。しかし、マリオに付いてきてフロア最下部に叩き落とすという、“意地悪”なジャマをしてきます。手順を考えて壁を壊していくパズル要素もあるゲームですから、その手順を狂わしてくる非常な厄介な存在としてプレイヤーの印象に残りました。
ちなみに、英語での名前は「Foreman Spike」で、Foreman、つまり監督や親方的な上の立場であることがわかります。
映画のプロモーションサイトではスパイクの書き込みがあり、「オレのところで働いていた」との記述があります。劇中では「WREKING CREW」と書かれたワッペンを付けていましたね。
続いて登場した、1998年発売のスーパーファミコン用ソフト『レッキングクルー’98』。
筋肉質な身体に、モジャモジャだったヒゲもシュっとしたスマートな姿に。ですが、ブラウンのシャツやサングラスはファミコンの頃の印象を残していますね。
ストーリーモードでは“元祖マリオのライバルを自称”し、マリオに戦いを挑んできます。
前作から13年経っており、その間にクッパやワリオが登場して、本人も思うところがあったのかもしれませんね。
青いシャツ姿になった『モバイルゴルフ』
続いて登場したのは、2001年発売のゲームボーイカラー用ソフト『モバイルゴルフ』。
『レッキングクルー』のタイトルを離れ、なんとゴルフゲームです。元々ハンマーを振るっていた人ですから、クラブに持ち替えても違和感無いでしょうか。
見た目はヒゲモジャになり、青いシャツと帽子を着用しています。
そうです、劇中のスパイクはこの『モバイルゴルフ』の姿を踏襲しているんですね。というのも、これがゲーム中では最新の姿なんです(22年前ですけど)。
それ以降、『スーパーマリオメーカー』(2015年/Wii U)や『ファミコンリミックス』(2013年/Wii U)に少し出演したものの、いずれも『レッキングクルー』のときのドット姿でした。
いかがでしたか?
令和の世に、しかも映画で復活した若干マイナーなマリオキャラ・スパイク。
映画を機に、ゲームでの活躍も見られるでしょうか?今後に期待しましょう!
プロデューサー・宮本茂さんインタビューでは登場した経緯も語られているので、こちらも合わせてご覧ください。
物心付いたときからマリオゲームを遊び続ける、マリオがすきなひと。現在はマリオ専門家としてメディアでの執筆や動画配信活動を行う。マリオグッズ所有量ギネス記録保有。Twitter→@kikaim
▼こちらの記事もお楽しみください
<映画情報>
公開日:4月28日(金)劇場公開
監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
キャスト:クリス・プラット、アニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・デイ、ジャック・ブラック、キーガン=マイケル・キー、セス・ローゲン、フレッド・アーミンセン、ケヴィン・マイケル・リチャードソン、セバスティアン・マニスカルコ、チャールズ・マーティネー、宮野真守(日本語吹替版)、志田有彩(日本語吹替版)、畠中祐(日本語吹替版)、三宅健太(日本語吹替版)、関智一(日本語吹替版)
▶︎公式サイト(ユニバーサル・ピクチャーズ)
▶︎映画情報ページ(任天堂)
© 2023 Nintendo and Universal Studios.
© 1985 Nintendo
© 1998 Nintendo
© 2001 Nintendo/CAMELOT