【プレイレビュー】「誰が遊んでも楽しめる」というシンプルで究極な課題に挑んだ『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』
2023年10月20日発売『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』のプレイレビューをいち早くお届け!
「ワンダー」を飛び越え「ワンダフル!」と言いたくなるような最高の遊び心地と、随所に盛り込まれた仕掛けの魅力について、いくつかのコースを例にご紹介していきます。
目次
「面白い・心地よい・素晴らしい」が詰まった爽快アクション
発売を間近に控えた『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』(以下『マリオワンダー』)。
私、本作を思う存分先行プレイさせてもらったのですが、心の底から満点のゲームという感想です。
・すべての人が楽しめるであろう難易度が心地よい
・何度も遊びたくなる奥の深さが素晴らしい
簡単に本作の良さをあげればこの3点になりますが、まず語りたいのはやっぱりコース!
1つ1つのコースについて「良さ」を語れるくらいの濃さがあるんですよ。
(レポート/ニンドリ編集部ひろぽん)
新鮮なアイデアを詰め込んだ「コースの贅沢さ」
『マリオワンダー』をプレイして、ほとんどのコースに見たことのない仕掛け・敵が登場するのには驚かされました。新しい敵や仕掛けでどんな面白いことができるか、というアイデアが1つのコースにこれでもかと詰め込まれているんです。
本作のコースからは、「新しい仕掛けや敵を使ってどのような斬新なアイデアが生み出せるか」と作り手側が楽しみつつチャレンジしている様子を想像してしまいます(『スーパーマリオメーカー』シリーズを遊んだ人ならわかってもらえると思うんですが、今まで無かった新しい仕掛けや敵の特徴を活かしたコースを作っている時ってメチャクチャ楽しいんですよね)。
アイデアの新鮮さと言えば、本作ならではの「ワンダー」の数々はその最たるもの。
マリオが変わるワンダー、コースの構造自体が変わるワンダー、敵キャラが変わるワンダー…。バラエティに富んだ予測不能のアイデアに満ちたワンダーの楽しさは、本作の根底にある楽しさそのものでもあります。歴代の「マリオ」シリーズをそこそこプレイしてきた自分にとっても、新鮮な驚きに満ちたコースばかりでした。
誰でも楽しめる「難易度の絶妙さ」
「誰でも楽しめる」ことをウリとしているゲームはたくさんありますが、『マリオワンダー』ほど「誰でも楽しめる」という課題に正面から取り組み、かつ成功しているゲームもなかなかないのでは? というのが私の素直な感想です。
先ほど述べたような「コースごとの新しい仕掛け」のおかげで、シリーズ経験者も初心者と同じように「新たなハードルを越える楽しさ」を味わうことができるのは大きいと思います。マリオの新たな変身が3つも登場するのも見逃せません。
これもまた初心者・上級者問わず新鮮な気持ちで楽しめるポイントですし、使い方しだいでは超ラクラクでコースをクリアできてしまうポテンシャルを秘めています。
ブロックも鼻で壊せるパワフルなゾウマリオ、ファイアボールとは一味違うアワで攻撃できるアワマリオも強力ですが、個人的にすごくお世話になったのがドリルマリオ。
上からの敵の攻撃に強く、地面に潜ればほとんどの敵をやり過ごせるため、歴代のマリオの変身の中でも最強かも!?と思ってしまうほど。
もちろんコースとの相性はあり、ドリルマリオだけで全部楽にクリアできるわけではないんですが、この便利さはクセになりました。
だいたいのアクションゲームは先に進めば進むほど難しくなるものですが、『マリオワンダー』は先のワールドでも短い中にアイデアが詰め込まれた箸休め的なコースもありますし、序盤のワールドでも腕試し的な激ムズコースがあったりします。
コースの大まかな難易度は、プレイ前に星の数でわかるようになっているので安心。クリアすると新たなバッジがもらえる「バッジチャレンジコース」というのもあり、特殊なアクションを使う必要があるので意外と難しかったりしますが、ここはミスしてもマリオの残り人数は減らない親切設計。
難易度も含めて、多種多様なコースがあるため「自分の腕前にあわせた進め方」ができるのはやっぱりイイですね。
さらに言えば、『マリオワンダー』は初めてゲームを遊ぶ人でもエンディングまでじゅうぶん遊べます。いや、「やる気さえあれば絶対エンディングが見れる!」と言ってもいいくらいです。
プレイヤーキャラにヨッシーやトッテンを使えば敵に当たってしまってもミスになりませんし、バッジと組み合わせればもっともっと易しくなります。
最大4人で「おすそわけプレイ」して上手な人と一緒に進めてもいいし、オンラインにつなげば世界中のプレイヤーと手助けしながら遊べますし、「アクションゲームは難しすぎてクリアできない」という人のためのサポートがとんでもなく手厚いです。
プレイヤーごとにあわせた「やり込み要素の豊富さ」
誰でもサクっと遊べると同時に、ボリュームたっぷりのやり込み要素も充実しているのもうれしいところです。
例えば、各コースに隠されたワンダーシードや10フラワーコインの探索。これらを探していると、はじめは素通りしていた場所に意外なヒミツが隠されていたことがわかったりして、その「発見」が気持ちいいです。
もうワンダーフラワーを取ってしまったコースなら、あえてワンダーを起こさずにプレイして、違いを楽しむのもいいですね。
さらに、それぞれのコースの最後にあるゴールポールのいちばん上につかまると「Wonderful」と表示されるのですが、この「Wonderfulを取れたかどうか」もコースごとに記録されています。
パーフェクトプレイを目指すならゴールの仕方にも気を配りたいところ!
また、先ほど書いた通り、「バッジ」を付け替えることでプレイ感覚は大きく変わります。
1度クリアしたコースに再チャレンジする時は、バッジを変えると新たな発見があるかも? もちろん、バッジを外して歯ごたえをアップさせるのも自由です。
ちなみに、バッジの中にはメリットにもデメリットにもなり得る強力な効果を持つ「達人バッジ」というものが存在します。あえて難易度を上げてプレイしてみたい、という人は達人バッジを付けた状態で全コース制覇にチャレンジ! …という遊び方もできそうです。
個人的には「ジェットラン」の達人バッジは超スリリングだったのでおすすめです。
まとめ:誰もが楽しめるという課題達成に限りなく近づいた1本
というわけで、先行プレイで感じた『マリオワンダー』の魅力についてお伝えしてきましたが、新鮮なアイデアに満ちたコースを、初心者から上級者まで誰でも満喫できる本作は、「どんな人にもおすすめできる」と自信をもって言い切れるタイトルです。
「誰が遊んでも楽しめる」という課題は、ゲームにとっては究極の目標かと思いますが、『マリオワンダー』はこの課題に真正面から取り組み、達成に限りなく近づいた1本と言えるのではないでしょうか。
予約特典もチェック!
2023年10月20日に発売を控えた『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は、店舗ごとに異なる予約特典が用意されているようですよ。こちらの記事でまとめていますので、予約特典もチェックしてくださいね!
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