【オススメ Nintendo Switch】『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』自分だけの道の先にあるドラマの魅力
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オープンワールドの世界で展開する、さまざまな人物関係。どこで感情移入をして感動するかは、プレイヤーごとに異なります。プレイヤーそれぞれの「好き」が紡がれ、みんなで味わうことができる…そんな本作の魅力を掘り下げながら、オススメの1本としてレビューをお届けします!
- この記事は、『ポケットモンスター』シリーズをある程度知っている人向けになります
【特集:オススメ Nintendo Switch】
Nintendo Switchのゲームを、さまざまな視点からさまざまな人に向けて、オススメのポイントやレビューをお届け!この記事では、世界観を深く味わうライター・きゃんこが、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を紹介します。
ゲーム独自の世界とドラマにどっぷり!
こんにちは、ライターのきゃんこです! ゲームライター歴は16年で、たくさんのゲームを遊んできたので好きなジャンルを挙げるのはとっても難しいですが、ゲーム独自の世界観をしっかり持ったタイトルにどっぷりハマるタイプです。
そんな私が今回オススメするのは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』!
『ポケットモンスター』シリーズは第1作目からすべてプレイしていて、本作の発売前には体験会レポートも執筆しました。
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ここでは、本作を存分にプレイしたうえで味わうことのできた、ドラマの部分の魅力に触れていきたいと思います。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』とは
本作の舞台はパルデア地方。主人公は世界でも有数の、805年もの歴史ある学校に入学することになります。そこでは、学校での授業だけでなく課外授業として宝探しの冒険が行われていました。
『ポケットモンスター』シリーズ初のオープンワールドと、3つのフリーシナリオが採用されているのが特徴です。
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ドラマが際立つRPGへとダイナミックに進化
『ポケットモンスター』シリーズといえば、をまずおさらいしましょう。主人公はママの元からパートナーとなるポケモンと旅立ち、○○番道路を通過して新しい町に訪れて、手持ちのポケモンたちとその町のジムに挑戦してジムバッジを入手していきます。
8個あるジムバッジを手に入れながらも時には悪の組織の企みを阻止し、最後には四天王と呼ばれる4人の強敵手、そして最後にはバトルの最高峰であるチャンピオンに挑んで殿堂入りをするという伝統がありました。
本作はというと、ゲームパッケージに描かれている伝説のポケモンと冒頭から冒険を共にすることになったり、
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いろんな場所へと自分の思うままに自由に移動できるようになったり、
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いろんな初めてがプレイヤー体験としてあります。
でも、『ポケットモンスター』歴が26年を越えてクリアした私が1番注目してほしいのは、○○番道路という呼び名が廃止され、すべて○○エリアという名称になっている部分です。
かんたんに言うと「道」から「場所」へと呼び方が変化していて、用意された3つのシナリオである「チャンピオンロード」「レジェンドルート」「スターダスト☆ストリート」に「道」の表現がされているように感じました。
各シナリオにはそれぞれネモ、ペパー、スター団のボスなどポリシーを持ったさまざまな人物が登場し、バトルの才能がある主人公が関わることでダイナミックにドラマが動いていきます。
各シナリオを進める順番はプレイヤーに委ねられているので、ここにも自分というポリシーを持った行動をする自分だけの「道」が作られ存在します。
人物同士の関係性を知っていても、実際にプレイしてみないとわからないドラマの数々。
そうして訪れる各ドラマの終点、どこで感情移入をして感動するかはプレイヤーごとに違ってくるのが本作最大の魅力といえます。
登場人物の表情と動きの良さ
ポケモンたちと協力して強さを競い合うバトル。誰しもが始まりはレベル5のパートナーで、冒険を共にするポケモンたちは旅立ちからさまざまな経験を一緒に歩み、姿やカタチまでも変えていきます。
旅の過程やバトルの楽しさを引っ張っていってくれるチャンピオンランク・ネモの存在は、立ち位置でいうとライバルのはずですが、ずっとフレンドリーな同級生(※主人公は転入生)のままです。
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どのシーンかは言えませんが、自分に実力がついて凄腕トレーナーであるネモの立ち位置に追いついていき、『ポケットモンスター』のこれまたひとつの伝統であるライバルの存在が最後に自分を通して生まれる。
この流れには、ドラマチックなムービーシーンも相まって、『ポケットモンスター』ってそうだよね! と、目頭が熱くなりました。確かにネモと自分が同士としてバトルをする実感があったんです。
通信交換からはじまり、対戦、世界中の人たちとの交流、レイドバトル。この26年の時間はただ1人で遊んで楽しかったのではなくて、私もたくさんのプレイヤーに楽しさを教わってきたなとしみじみもしてしまい。
そして、今作で『ポケットモンスター』シリーズを背負っていたのは、間違いなくネモでした。
小さい頃は四天王やチャンピオンに大変苦労したけど、いまではスムーズに冒険できたし、ゲーム中のライバル(ネモ)にもきっと勝ってしまう大人になっています。
こんなことを思ったのも、本作が表情と動きの表現に優れていたことが理由として挙げられます。私の場合は「チャンピオンロード」でしたが、きっとプレイヤーそれぞれに、グッと心に触れるシーンがあるはずです。そして、きっとそれが宝物だったのかもしれません。
ネモとのドラマの余韻に浸りたくて、「チャンピオンロード」クリア後は、現実世界のポケモン仲間とネモと戦った時のパーティー同士で記念バトルをして楽しみましたよ。
それぞれの「好き」に応えてくれた!
『ポケットモンスター』にはこれまでも、ポケモンたちがかわいいから好き、ストーリーが好き、キャラクターが好き、対戦が好き、図鑑を埋めるのが好き、舞台の歴史を紐解くのが好き。
きっとプレイヤーそれぞれ、たくさんの視点があったと思います。
そのプレイヤーそれぞれの「好き」をシナリオとして紡いで可視化して、みんなで味わおうとしたのが本作だと私は思うのです。
ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
対応機種:Nintendo Switch
発売日:2022年11月18日
ジャンル:RPG
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【特集:オススメ Nintendo Switch】
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