【ポケモンS・V 連載】「香川愛生のポケモン強者への道」第2回「解禁!ウネルミナモ&テツノイサハ」
将棋の世界だけでなく、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の世界でもランクバトルで高みを目指す、香川愛生女流四段の不定期連載コラム第2回。早くも2回目にして、現レギュレーションに登場させられない新パラドックスポケモンをチョイスしたその理由とは?
第2回「解禁!ウネルミナモ&テツノイサハ」
2月27日、「ポケモンプレゼンツ」が放送されました。『ポケモンユナイト』、『Pokémon GO』、『Pokémon Sleep』など、数多くのポケモンコンテンツに関する最新情報が公開されて激アツな内容でしたね!
そんな中、私が最も注目していたのはもちろん『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の最新情報! 発売開始からわずか4ヶ月ではありますが、秋冬DLC『ゼロの秘宝』情報解禁には思わず拍手してしまいました。
そして、突然発表された新ポケモン「ウネルミナモ」、そして「テツノイサハ」にもびっくり!
実は、もともと「スカーレットブック」「バイオレットブック」に近しい姿が取り上げられており、DLCで登場するのでは? とポケモンファンの間では注目を集めていたんですよね。
分類:パラドックスポケモン
タイプ:みず・ドラゴン
たかさ:3.5m
おもさ:280.0kg
とくせい:こだいかっせい
分類:パラドックスポケモン
タイプ:くさ・エスパー
たかさ:1.5m
おもさ:125.0kg
とくせい:クォークチャージ
それぞれスイクン、ビリジオンを彷彿とさせますが、古来、未来の姿をしたパラドックスポケモンということで、一体どんなストーリーが秘められているのか? 気になるところです。「ポケモンプレゼンツ」のしばし後からレイドバトルが解禁され、現在はゲット可能なポケモンとなりました。
※2023年2月28日(火)00:00~3月13日(月)8:59まで、★5のテラレイドバトルの結晶で出現中。詳しくは下記の記事もご覧ください。
■両ポケモンの注目ポイント
ランクバトルにこそ使用できませんが、最新情報についていくこともポケモンマスター(!)への道のりで必要なこと。ということで、今もっとも話題となっている両ポケモンの注目ポイントをみていきたいと思います。
(わたしがポケモンを始めたのが『ポケットモンスター 金・銀』で、当時からスイクンを特に彷彿とさせるビジュアルがツボすぎて、ウネルミナモが多めになるかもしれません……ご了承ください!)
まずはスイクンに似た「ウネルミナモ」。みず・ドラゴンの複合タイプは過去にはパルキア、ウオノラゴン、キングドラが同じタイプとして知られますが、ばつぐんを取れるのはドラゴン、フェアリーだけというとても優秀な耐性を持っています。
第1回で取り上げたハッサムの弱点であるほのおタイプに関しては、なんとダメージを4分の1に抑えることができるんです。いつかランクバトルで使える日がきたとしたら、ハッサムと相性の良いポケモンとして組み合わせてみたいですね!
一方、ビリジオンによく似た「テツノイサハ」はくさ・エスパータイプと、こちらは弱点が多いタイプとなっています(7つもあるうえに、むしは4倍弱点)。これは正直、タイプ的には過去作までなら不遇……などと評価されていたかもしれませんが、今作であればテラスタルを活かすことでますます輝けるかもしれません!
そんな両ポケモンの専用技がまずはどれくらい強いのか? を考えていきましょう。
ウネルミナモの専用技は「ハイドロスチーム」。本来はれ状態ではみずタイプの技の威力が下がるようになっていますが、シリーズ初のはれ状態で威力の上がるみずタイプの技となりました!「さがるどころか」という説明文はインパクトがありますよね(笑)。
はれ状態とみずタイプの技が両立できるということで、戦術の幅もグッと広がってきますよね。繰り返しになりますが、ウネルミナモ自身がほのおタイプの技に強いという点も、はれ状態への適性があると言えますね。
そして、テツノイサハは、「サイコブレイド」というよく似た専用技を取得しています。エレキフィールド下で使うと威力の上がるエスパー技ということで、こちらも個性的ですよね。
高火力技なんですが、エスパータイプという点がちょっとだけ気がかりです。それこそ、4月から解禁が発表された『ポケモンS・V』の準伝説ポケモン4体(イーユイ、パオジアン、チオンジェン、ディンルー)は悪タイプを備えていますから、実戦起用したとしてもエスパータイプのわざが無効にされてしまう……というリスクは考慮しなくてはいけません。
しかしながら、テラスかくとうせいなるつるぎ、なども撃ち分ける手段もありますし、可能性のある新ポケモンだと思いたい……!
■必ずいつか未来のバトルに役立ってくる
それでも両ポケモンの評価をSNSなどでみていると、ややウネルミナモ寄りに感じてしまいます。
個人的な考えですが、これまでの常識を覆すハイドロスチームの強さはもちろん、すばやさが「5」わずかにウネルミナモのほうが高いことも響いていそうかなあ。
将棋の世界でも先手と後手とではやや先手が有利と言われています。わずかなリードなので、活かし切って勝ち切れるのはトップ棋士に限られてきますが、その代表である藤井聡太竜王は、今期の先手番の戦績をなんと30-1(!)まで伸ばしているんです。
『ポケモン』の世界も、すばやさ順に行動できるという点で、すばやさが高い=先に動ける(先手)のウネルミナモが活躍できる場面が少しだけ多いのかも。このわずかな違いが今後、命運を分けてしまうのかもしれません。
この両ポケモンがランクバトルに登場できるのはまだまだ先かもしれません。しかし、登場当初という最もユーザーの熱量の高いタイミングで「どうすれば一番活躍ができるだろう」と考えておくのは、必ずいつか未来のバトルに役立ってくることと思います。
両ポケモン以外にも新ポケモンが発表されていますので、これからも最新情報をチェックしながら考察に励んでいきましょう!
香川先生は、ランクバトル上位を目指す配信をゲームチャンネルで行っています。そちらもお見逃しなく!
女流四段。2008年に中学3年生でプロ入りし、2013年に初タイトル「女流王将」を獲得。
ゲームの知識も豊富で、コラム、番組MC、作品へのCV・ゲスト出演など多方面で活躍中。
ポケモンは『金・銀』からのファンで、好きなタイプははがねタイプ。大好きなハッサムとランクバトル上位を目指している。YouTubeチャンネルは登録者20万人越え。
公式Twitter:香川愛生 Manao Kagawa
公式Instagram:mno_shogi
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