考察『BotW』の世界「ハイラル種族研究会【ゴロン族】」(2017年6月号より)
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・ネタバレも含んでいる場合があります。
【ゴロン族とは】
オルディン地方にあるデスマウンテンの麓に暮らす、岩石のような体を持つ種族。丸くなって転がるのが得意で、溶岩の熱にも強い巨大な体躯とそれに見合った怪力を持つが、内面的には穏やかでのんびりとした性格の者が多い。
<主要な人物>
豪快なゴロンの英傑 [ダルケル]
厄災ガノン討伐のために集められた英傑の1人で、神獣ヴァ・ルーダニアを任される。一族の中でも屈指の腕力を誇り、人間ならば両手で扱うのがやっとの「巨岩砕き」を愛用。団扇代わりにしていたという噂もある。豪快でありながら仲間想いで、気配りのできる優しい性格の持ち主。
▲異種族であるハイリア人の英傑リンクにも気さくに接するダルケル。リンクの実力を認めており、親しみを込めて「相棒」と呼ぶ
▲「ダルケルの護り」という特殊な能力を持つ。鉄壁の護りはあらゆる衝撃を受け付けず、己の体の何倍もの大きさの落石をも砕く
英傑の血を受け継ぐゴロン族の少年。体は大きいがかなり小心者で、精神的にはまだ成長途中の段階。そのため語尾が里の子どもたちと同じ「コロ」になっている。どんな衝撃にも耐えられる護りの力を祖先から受け継いでおり、ゴロン族をまとめているリーダーとともに、突如デスマウンテンで暴れ出した神獣を鎮めるために奮闘している。
▲魔物が大の苦手であり、自分より小さなハイリア人も魔物と間違えて逃げ回るほど臆病
▲護りの力は強力で、あらゆる衝撃を受け付けない。砲弾代わりになって敵に体当たりすることも可能
<生態・生活様式>
強靭なあごで岩を食す
岩を食糧とする種族であり、堅い岩を噛み砕く強靭なあごと歯を持つ。また、岩にも食用に適したものと適さないものがあり、特に上ロース岩と呼ばれる岩は高質な食材とされる。逆に宝石類は味が悪く、一族では不要とされている。
睡眠は岩の寝床で
ゴロン族たちの住宅には住人ごとに自分の体格に合った円状の岩盤があり、そこを寝床として眠りにつく。住処であるゴロンシティは温暖(他種族にとっては比喩でなく文字通り燃えてしまうほどの熱さ)であるため、布団は使わない。
性別は存在しない?
言葉遣いや力強さから男性的な印象が強いゴロン族だが、男性・女性というような性別は明確には存在しない。そのため男子禁制であるゲルド族の街にも自由に出入りしている(ただしゴロン族本人はなぜ入れたのか疑問に感じている)。
名前は工業用語が由来?
岩石と深い関わりを持つことや、岩を壊して鉱石を掘り売ることを生業としているため、一族にはそれぞれ土木や工事関連用語のような名前がついていると推測ができる。
・ブルドー:工事用重機「ブルドーザー」?
・トチカン:工具用品「トンカチ」?
・ボーリン:地質調査などに用いる技術「ボーリング」?
・フーゴー:金属加工に使う器械「ふいご」?
・ログロ:木工や陶芸に用いる器械「ろくろ」?
<ゴロンシティ>
巨大な岩と鉄骨でできた住居や店が立ち並ぶ武骨な町。町中にも溶岩が流れており、他種族の観光客は防火対策が必須。町の外れには天然の温泉地帯も。
<文化・風習>
里ぐるみで採掘会社を経営
ゴロンシティに住むゴロン族の多くは、火山近郊の鉱石を掘り出し売買する「採掘会社ゴロン組」に所属している。ゴロン組の組長であり、一族のまとめ役でもあるブルドーは、食用に適さず不要とされていた宝石類に着目し、宝石の採掘と他種族への売却事業を考案。採掘会社を立ち上げ、ゴロン族の一大産業へと発展させたことより、ゴロンシティを現在の活気あふれる町へと急成長させた。その功績から、町の住民たちから厚い信頼を寄せられており、「組長の命令は絶対」とまでされるほど。
組長ブルドー
さまざまな娯楽を好む
住宅の中や宿屋にはダーツのような遊具やカラオケに似た施設があったりと、娯楽好きである様子が垣間見れる。実際に使われていたような痕跡が残っているものも。
オセロ風ゲーム(?)
宿屋にはカラオケ(?)
観光業にも積極的
採掘事業により町が豊かであることと元の温厚な性格も相まって、里を訪れる他種族の観光客に向けての設備も多い。宿屋はベッド完備で、ゴロン式マッサージが受けられるなどサービスも充実しているほか、料理屋や防具屋などの他種族のみをターゲットとした店も営業している。
石焼き料理屋 マッスル亭
防具屋 ガッチムッチ
ハイラルの歴史でたびたび語られるのが、「放浪の旅をするゴロン族」。今代でも旅するゴロン族は健在で、街道で出会えるゴロンシティの観光大使ボルドン(画像)やその兄弟のナッドンなどが代表としてあげられる。