考察『BotW』の世界「ハイラル種族研究会【リト族】」(2017年6月号より)
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・ネタバレも含んでいる場合があります。
【リト族とは】
ヘブラ山のほど近くのタバンタ地方辺境に小さな村を構え、男は弓、女は歌に秀でた少数部族。色鮮やかな羽毛やクチバシ、鉤爪のついた足など鳥に似た身体的特徴を持ち、両腕の翼によって空中を自在に飛行できる。
<主要な人物>
自信家なリトの英傑 [リーバル]
厄災ガノンに対抗するため、各地より集った英傑の1人。リト族の中でもたぐいまれなる飛行テクニックと、重量級の弓である「オオワシの弓」を軽々と扱う筋力・敏捷性の持ち主。そのため己の実力に絶対の自信を持っており、自身こそが厄災討伐の要であると信じている。神獣ヴァ・メドーの操縦を任されるも、その役回りに釈然としない様子を見せる。
▲上昇気流を発生させるという特殊な能力を持ち、自在に空を舞う
▲その威力ゆえにかなりの重量を持つ「オオワシの弓」は、リト族の中でもリーバルにしか操れない
気高きリトの戦士 [テバ]
リトの村に住む戦士。リト族の中でも高い飛行能力を持ち、飛ぶことに関して右に出る者はいないと言われる。リトの戦士であることに誇りを持つが、それゆえに無鉄砲で喧嘩っ早い。ぶっきらぼうだが仲間を想う気持ちは人一倍強く、神獣を止めるために共に戦い傷を負った親友のため、たった一人で再び挑もうとする。妻のサキとの間に一人息子がいる。
▲人ひとりを背に乗せた状態でも華麗に飛行し、上空まで運ぶほどの筋力の持ち主
▲頑固な性格ではあるが、力を認めた者には敬意を表し謝罪するなど、戦士らしい誠実さを見せる
<生態・生活様式>
保温性に優れた羽毛
寒冷地に住むリト族の羽毛は特に保温性に優れており、気温の低くなる上空での自在な飛行を可能にしている。また赤ん坊の羽毛は年に一度、季節の変わり目に生え変わり、抜け落ちた羽は加工され再利用されている。
▲柔らかい赤ん坊の羽毛は、ハイリア人向けの防寒着の素材として利用されている
▲リトの戦士は優れた保温性を武器に、はるか上空でも動きを緩めることなく飛行し戦える
“空の支配者”リト
空を自在にかけめぐり、空の支配者とも称されるリト族。中でも戦士たちは、弓矢による戦闘を得意とする。村からほど近い積雪地帯には戦士たちのための「飛行訓練所」が設けられており、谷底から常に吹き上げる強力な上昇気流を利用し、空中戦を想定した弓矢の訓練が行われる。
●飛行訓練所
眠るのも高い場所で
鳥に似た特徴を持つからか、睡眠時はベッドなどではなく住宅の上部に取り付けたハンモックで眠りにつく。ちなみにリト族も一般的な鳥類と同じく、夜間やうす暗い場所では視界が効きづらくなるという。
魚や肉を食す
食べる物の好みに関しては鳥類よりも人間に近く、魚や肉などを好んで食すほか、小麦などの食材やバターなどの加工品などもよろず屋に並んでいる。
▲人によって好みもさまざまで、魚好きもいれば肉好きもいる
<リトの村>
リリトト湖の中心に立つ巨大な石柱の周囲を取り囲むように住宅と階段が連なっており、高低差が大きい。観光客はあまり訪れないが、素朴でのどかな雰囲気がただよう。
<文化・風習>
羽毛を加工し活用
有用性の高い羽毛を有するリト族は、自らの羽の加工技術にも長けている。宿屋で利用できるリトの繊毛を使用したベッドは極上の柔らかさで、疲労回復効果も高い。
歌を愛し歌に秀でる
飛行能力だけでなく歌に秀でている点でも有名。ハイラル各地で出会えるカッシーワは、宮廷詩人であった師から教わった「古の勇者の詩」や各地に残された歌を伝えるべく旅をしている。
色彩豊かな服・家具
羽毛の加工によって織物業が発達しているためか、特異な体躯を持つ種族の中では珍しく服を着用している。また、もともと個々に色鮮やかな羽毛を持つためか調度品なども色彩豊かで、住宅では鮮やかなカーペットや食器類などが見られる。
リトの村では古の時代の伝承の多くが歌や詩といった形で残されている。その多くは試練の祠の在処を示す内容など勇者に関するものであり、今も子どもたちにまで脈々と受け継がれている。