【130時間プレイレビュー】『ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション』発見の連続が楽しすぎ! 俺も惑星ミラで生きていく

3月20日(木・祝)発売の『ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション』。今回、先行プレイする機会を得たので、Wii U版からの新要素・追加要素も含めてお伝えしていきます。(レビュアー:ニンドリ編集部ひろぽん)
やること盛りだくさん! 手が止められない圧倒的ボリューム
と言うか、あまりにハマってしまい、先行プレイを越えてやり込みプレイの域に達しかけているという現状。すごいスピードで時間が溶けていきます。誰か助けてください。

なぜこんなにハマってしまったのかと言うと、理由はシンプル。やりたいこととやれることが多すぎるから!
『ゼノブレイドクロス』は寄り道が楽しい『ゼノブレイド』シリーズの中でも、特に寄り道に特化した圧倒的ボリュームのRPGです。広大なオープンワールド「惑星ミラ」には5つの大陸と、無数のクエスト・強敵・アイテム・ダンジョン・絶景が詰め込まれています。
膨大なクエストと壮大なストーリーが広大なフィールドに凝縮!
クエストの数は本当に豊富!
『ゼノブレイドクロス』の物語設定は「地球から脱出し、未知の惑星“ミラ”に到着した主人公たち。人類は強大な原生生物がひしめくこの星を開拓し、生き残ることができるのか…」というものです。
主人公たちの目的が「新たな惑星で生きていく」というわかりやすいと同時に壮大なものなので、物語に関連するクエストも多種多様。
凶暴な原生生物の討伐、資源の確保、墜落した宇宙船の破片の回収、友好的な宇宙人との交渉、地球人同士の小競り合いの解決と、バリエーションが多く飽きさせません。

多彩なクエストをクリアしていくうちに世界設定がどんどん鮮明になり、ゲームの舞台にどっぷり浸れる没入感が良いですね。
中盤に物語の根底を覆す超展開が起きるストーリークエストはもちろんのこと、一緒に戦ってくれるメンバーのエピソードが深掘りされていくキズナクエストも見ごたえあり。
惑星ミラには地球人以外の種族も多数訪れていて、彼ら宇宙人たちからもいろいろなクエストが持ち込まれます。
「内なるオーヴァの意思がささやく」だとか、「ボルタントをリボルタントしたい」だとか、最初のうちは何を言ってるのかすらよくわからないのですが、クエストを進めていくうちに宇宙人なりの独特の文化、価値観が理解できるようになります。この辺りはSFならではの醍醐味ですね。

クエスト報酬もなかなか魅力的で、実用性のある装備品や、特定のクエストでしかもらえない「ホロフィギュア」や、アイテムを作成するための「設計図」などが大量にあるので挑戦しがいがあります。前者は実用性のないコレクション要素ですが、それだけに集めがいがあるというもの。

クエストをこなすため、プレイヤーは広大な惑星ミラのフィールドを駆け巡ることになりますが、フィールドもただ広いだけではなく、探索しがいのある濃密な作り。
ファストトラベルを可能にするFNスポットやランドマークを見つければ移動が格段にラクになりますし、他では見られないような絶景が広がる秘境もあちこちに存在しており、これらを発見するたびにマップに新たな情報が書き込まれていきます。
各マップはセグメントという地域で仕切られており、特定のアイテムの発見や強敵討伐などの任務が各セグメントにひとつずつ設定されています。セグメントの任務だけでも軽く600は超えているほどのボリュームです。

バトル&育成も自由度が高すぎ!
『ゼノブレイドクロス』のバトルはかなり奥深いのものの、けっこう「なんとなく」でどうにかなるので大丈夫。「なんとなく」でやっていると中盤以降は思わぬ強敵や高難度クエストでつまづくかもしれませんが、キャラクターを強くする手段が山ほどあるので、攻略の糸口はいくらでもあります。
例えば「インナーレベル」を上げればHPやパラメータが伸びるし、強力な武器や防具を装備できるようになるし、「クラスレベル」を上げて新たなアーツ(技)やスキルを習得するのも重要です。
アーツやスキルは組み合わせ次第で強力になるものもあるし、それぞれをレベルアップして性能を強化できます。

性能のいい装備は敵からのドロップやクエスト報酬で揃えられるし、「企業支援」で会社を支援すればお店で売られる装備も高性能なものになります。
装備品は「デバイス」を付けて特殊な効果を発揮させられるし、中盤以降使用可能になる「オーバークロックギア」の仕組みを完璧に理解すれば、戦力は大幅アップします。
この「完璧に理解する」のがなかなか難しいのですが、システムの仕組みさえわかれば楽しいです。
中盤以降に入手できる人型機動兵器・ドールに乗れるようになれば、バトルに関しては一気にラクになります。
並の原生生物なら一撃で倒してしまう圧倒的な破壊力は頼もしい限り。もちろん巨大な生物や敵の機動兵器相手ではそうもいかず、ドールを降りて進まざるを得ない洞窟や建物などもあるので、自身を鍛える必要もあります。

新たなドールや武器・防具、デバイスの開発には特定の敵が落とすマテリアルが必要になるのですが、はっきり言ってこれがかなり大変。ただレベル60のドールや超兵器は本ッ当にハチャメチャに強いため、苦労するだけの価値はあります。
この「新装備作り」にハマってしまうともう抜け出せません。もう生身で敵の巨大ドールを撃破するのにも慣れました。
Wii U版からの追加要素、変更点&改善点いろいろ
『ゼノブレイドクロス』をWii U版でめちゃくちゃやり込んでいた…という人も、この『ディフィニティブエディション』は新鮮な気持ちでプレイできるはず。グラフィックがさらに美しくなっているのはもちろんのこと、Wii U版のエンディングのその後を描いたストーリーも追加されています。
これまでは語られていなかった残されていた謎が次々と明かされていく内容になっているので、あのエンディングに衝撃を受けた人は必見の展開が待っています。
さらに新たな仲間キャラクターとして、先ほど画像で紹介したリーゼルのほか、クリュー人の考古学者ニールネール、戦闘種族「ラース人」の傭兵団を率いるガ・デルグが登場します。


そのほか、細かい改善点や変更点もいろいろあります。
・レベル上限がアップ
・BP(バトルポイント)の振り直しが可能
・クエスト目的のコレクションアイテムの場所も表示される
・オーバークロックギアの画面がわかりやすくなった
・フライトユニット装着後もジャンプできる
…などなど、挙げていけばいくらでもあるのですが、本作が初プレイという人にも伝えておきたい便利要素のひとつが「ファッション装備」です。本作はキャラの外見だけを変える「ファッション装備」を、ゲーム開始直後から使うことができます(Wii U版はクリア後の要素でした)。
キャラクターの性能を優先して装備していたら、見た目がチグハグになってしまった…というありがちなお悩みもこれで解決!

あと「どこでも時間変更ができる」「どこでもメンバーチェンジができる」というのも超便利で、時間指定・メンバー指定のあるクエストや、特定の時間帯にしか出現しないオーバード探しが格段にラクになりました。
ちなみに先行プレイでは体験できなかったのですが、本作はオンラインプレイにも対応しています。
オンラインにつなぐと自動的に最大32人の部隊に振り分けられ、お互いに協力しながら「スコードミッション」に挑んだりできます。
これは強要されるものではないので、マイペースに自分のやりたいことをやっていてもOKとのこと。オンラインだと自分以外のプレイヤーがどのように遊んでいるのかもある程度わかるので、ブレイドの一員として惑星ミラを開拓している気分がより盛り上がりそうです。

というわけですっかりハマってしまい、主人公たちといっしょに惑星ミラで生きているのも同然の日々を送っていたわけですが、発売後は改めて、オンラインにつなぎつつイチから本作をプレイしてみたいです。
オーバークロックギアの基本とか、スキルとアーツのうまい組み合わせとかは100時間プレイしてようやく理解し始めたことも多かったです。遊ぶたびに、新たな発見で楽しませてくれることは間違いないでしょう。
(ニンドリ編集部/NDW編集部)
<商品情報>

発売日:2025年3月20日(木・祝)
価格:パッケージ版 7,678円(税込)/ダウンロード版 7,600円(税込)
対応機種:Nintendo Switch
CERO:C(15歳以上)
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