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【TotK発見】王室の日常を紐解く! 侍従が残した13の日記(リードウ解説付)|『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』ハイラル調査隊

国王ラウルが公務をサボり、王妃ソニアに連れ戻される」。こんな赤裸々な日記が未だかつてあったでしょうか…!
ハイラル建国時代の様子が綴られた「王室日記」を、ゾナウ調査隊員リードウの解説付きでまとめました。当時の王族たちがどんな風に暮らしていたのか、想像をふくらませながらお楽しみください。

NDWでは、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下『TotK』)に関するさまざまな記事をお届け中!

空から落ちてきた石碑に綴られていたのは「王室日記」だった!

物語を進めると、監視砦内に巨大な石碑が落ちてきます。

リンクは旧ハイラル文字を解読できないため、ゾナウ調査隊員のリードウに解析してもらうことに。すると、ハイラル建国時代に王族の侍従が記した「王室日記」だったことがわかりました。

このエピソードチャレンジ「古代からのメッセージ」では、全部で13の碑文を読み解くことになります。空島で撮影した碑文を解析してもらうことで、ハイラル建国時代の様子が少しずつ明るみになっていくといったエピソードです。

侍従の日記が書かれた石碑は、花の形をしているのが特徴
エピソードチャレンジでは、石碑を巡って碑文を撮影していきます

ここでは石碑に書かれた内容と、ゾナウ調査隊員リードウの解説を交えてまとめました。ハイラル建国時代の王族であるラウル、ソニア、ミネルがどんな日常を送っていたのか、王室の暮らしに触れてみましょう!

侍従の日記 序文

我 ラウル王ト 王妃ソニア様ハ元ヨリ
ラウル王ノ姉君 ソシテ ゼルダ様ニ仕エシ者
遠キ未来ノ希望二 願ヒヲ託シ
王室ノ日常ヲ 十三ノ石碑ニ刻ム…

短い文ですが これには ハウル建国の王ラウルと その妃ソニア 王の姉君ミネル
そして ゼルダに仕えた従者が 王室の日常を 13に分けて綴る… と書かれていました
私はこれからも 侍従さんが伝えたかった想いを より深く 研究していくつもりです

侍従の日記「ある日の宴」

ラウル王ノ歌声ニ 我ガ耳奪ワレ
王ノ姉君様ノ舞イニ 我ガ目奪ワレ

皆様ヲ 御覧ニナル ソニア様ノ 優シキ眼差シニ
我ガ心奪ワレル

従者トシテ 忙シクモ幸福ナ日々
我ガ敬愛セシ王室ハ 永遠ナリ

それには 当時の宴の模様が 書かれていますね
ラウル王達姉弟が 歌い踊るさまを 王妃ソニア様が観ておられた とあります
高貴な彼らも 自ら歌や踊りに興じていた…
歴史書には 絶対書かれることのない 太古の情景が 生々しく描かれていて…
当時の人々の 人柄や表情までもが 時代を経て 甦ってくるようです
やはり この文章は一級品の資料です
侍従さんは よくぞ日記に遺して下さいました
こうして 遥かな太古に紡がれた記録が 時を超えて 現代の我々に伝わる… 感無量ですね

侍従の日記「強き王妃と真摯な王」

ハイラル王ノ王妃 ソニア様
ソノ出自ハ 地ノ民 ハイリアノ巫女ナリ

ソニア様ハ ゾナウ族デアル王ニモ
臆スルコトナク 物申サレル事 多シ

地ノ民ノ優レタ考エヲ知ル 良キ機会トシテ
頭ヲ垂レテ聴ク王ノ御姿 微笑マシキモノナリ

それは ソニア王妃について書かれた碑文ですね
ソニアは ラウルと結ばれる前は 巫女だったようです
そして 当時 神とさえ言われていたゾナウ族の ラウルに 物怖じせず 何でも進言し…
ラウルは それを真摯に聞いていたとあります
ソニア王妃とラウル王の関係性と 人物像を リアルに知れる記述です
ラウルは案外 彼女のそんな芯の強さに惹かれ やがては結婚へと…
いや これは 憶測のまた憶測に過ぎませんが…
通常 嫁ぐ前の妃の気立てなど このように 詳しくは書かれませんから 推論も捗ります

侍従の日記「むつまじき二人」

知勇ニ優レシ ラウル王 時オリ公務ヲ抜ケ出シ
狩リニ 御出力ケニナル事 タビタビ

シカシテ 聡明ナル ソニア様ノ慧眼ニテ全テ露見
連レ戻サレシ事モ タビタビ

ラウル王ノ行動 全テ見通サレル御力 神ノゴトク
捕マリシ王ノ御姿 タダノ人ガゴトシ

サレド 笑顔デ妃ニハ 敵ワヌト 申サル王ト
同ジク 笑ミナガラ 戒メラルル ソニア様ノ御姿

微笑マシキ カギリナリ

それは ラウル王について書かれた碑文ですね
ラウル王は 時々 公務をさぼって狩りに出かけていたようです
真面目で厳格な王だと 思い込んでいましたが 意外な一面も あったようです
ですが 一枚上手のソニア王妃が それを阻止し ラウル王は 連れ戻されてしまった… と
王族の人となりなど 只の碑文では 到底 うかがえません… これは本当に良い資料ですよ

侍従の日記「破魔の行脚」

王ノ御帰リガ遅クナリシ宵

我 ソニア様ニ 緑色ニ光ル各地ノ祠ニツイテ
教エヲ受クル

ハイラル王国ガ 建国サレ暫ク
各地デ 魔物ノ出没度々アリ

民ノ暮ラシ 脅カスコト 後ヲ絶タズ
是 憂ウ 王ト王妃 自ラ各地ヲ巡リ 魔ヲ滅ス

光ト時ノ力ヲ以ッテ 是ヲ鎮メ
再ビ現レヌヨウ 封印ノ要トシテ 祠ヲ築ク

是 破魔ノ祠ト呼ブナリ

我ガ 未ダ幼キ頃ノ出来事 王ト王妃ノ尽カデ
今日ノ安寧アリト知リ 改メテ感謝セリ

それには ハイラル王国が建国され間もなくの ラウル王やソニア王妃の行動が 書かれています
お二人は建国後 民を悩ます各地の魔物を 自ら出向き討伐し そこに二度と復活せぬよう…
破魔の祠といわれるものを作って 封印して回っていたようです
それに 光と時の力という記述もあります
二人は 何か特別な力を持っていたのか…
これは 古代歴史上の真実であり 今を生きる 私達も感謝すべき事… 正に重大発見です

侍従の日記「研究者ミネル」

ラウル王ノ姉君ミネル様
寝食ヲ忘レ 研究ニ没頭サレタリ

我 御身 心配ナルモ 何モ出来ズ

聞カバ 己ガ肉体ヲ失イ 魂ダケトナレド
安穏ナルベク 特別ナルゴーレム 作り給ウ

御魂ヲ ソレナルゴーレムニ憑依サル事ニテ
ミネル様ノ 御身 代ハリニ成ルト言ワレドモ

我 ニワカニ信ゼラレズ

それは ミネルさんについて 書かれた碑文です
ミネルさんは 寝食も忘れ ゴーレムというものを 創っていた…
肉体を失い 魂だけになっても それに憑依すれば 復活できる研究だったようです
冷静に考えると かなり オカルトな話に聞こえますが…
古代には 我々の知らない不思議な力があって そんな事が 可能だったのかもしれません
ミネルさんが 研究者だったという事実は 大きな感銘を受けますが それと同じくらい…
この碑文を記した侍従さんの ミネルさんを 気づかう優しさも 胸を熱くしてくれます

侍従の日記「異邦の姫」

稀ニ見ル 快晴ノ朝
ソニア様ノ遠縁ト言ワルル御姫君ニ 謁見ス

彼ノ人 見目麗シク 名ヲ ゼルダト名乗ル

突然ノ来訪ト 我ラト多イニ異ナル装イニ
怪シキト 疑ウ者多シ

サレド 日々 ソノ所作ト 漂ウ気品 見目麗シキ
御姿ニ触レ ソニア様トノ縁 疑ウ者アラズナリキ

ゼルダ様 暫ク城ニ滞在ノ由
我 侍従トシテ 名乗リヲ挙ゲバヤト思ヒキ

それは ゼルダさんについて 書かれた碑文ですね
私の翻訳が正しければ ゼルダさんは ソニアの遠縁にあたる人物で…
ある日突然 異国からハイラル王国にやってきた 美しい姫君だったようです
着ていた服装も変わっていたので 周囲が戸惑い 最初は 皆怪しんでいたとまで 書いてあります
しかし ゼルダさんの発する高貴なオーラで 出自を疑う者は 直ぐにいなくなったようですね
これは 記された方のゼルダさんへの気持ちが よく伝わってくる碑文です
暫く滞在する ゼルダさんの侍従に 直ぐ立候補とは… 本当に憧れていたのでしょう

侍従の日記「奔放なるゼルダ」

ゼルダ様 此ノトコロ 王ノ姉君デアラレル
ミネル様ノ元 訪ル事 多シ

我モ ゼルダ様ノ侍従トシテ 常ニ御供ニ付ケリ

此ノ日 ミネル様 ゼルダ様ニ披露サレシハ
巨大ナル ゴーレム

聞カバ 人ガ乗リベシメル カラクリノ工夫アリ

ゼルダ様 是ニ乗ラムト サルレバ
我 強ク無用ナリト 止メ奉リキ

サレド 構ワズ ゴーレムノ頭上ニ 御乗リニナリ
メデタク 自在ニ操ラレキ

ナホ ユユシキ御方ナリ

それは ゼルダさんとミネルさんについて 書かれていますね
ゼルダさんは ミネルさんのところに足しげく通って 研究を手伝っていたようです
人が乗れるゴーレムとは 一体どんな物だったのか 分かりませんが…
ゼルダさんは それに上手に乗ってみせて 侍従さんは 改めてすごい人だと感心した… というような事が 書かれています
この 侍従さんとゼルダさんとの やり取りには 感じ入るものがありますね
危ないからダメだと止める侍従さんと それを押し切り ゴーレムに乗ってしまうゼルダさん
古代の優れた技術や この時代のゼルダさんの人柄も想像できる 情報に満ちています
石碑は貴重な知識と それを記した人物の想いが詰まった 宝箱だと言えるでしょう

侍従の日記「流行りの衣」

当世 巷ニテ 茸ノ模様デ仕立テタル衣
大イニ トキメケリ

其ノ発端 先頃ゼルダ様ノ召シ物 仕立ツルタメ
城ニ職人 来ルトキ

ゼルダ様ガ 御国元ニテ イト トキメケリ
衣服ニツキテ 御話ニナリシ時ナリ

其レ 全身ニ 茸ノ柄ヲ アシラヒキ衣服ナリテ
色 鮮ヤカナル見目トノコト

強ク興ヲ持チシ職人 是ヲ真似ビテ作リ
売り出ダシタル処 民ニ メデタキ 覚エトナッタ

我モ 如何ニモ 一着欲シタガ
手ニイル事 叶ワズ イト口惜シ

それには 当時のファッションの流行りについて 書かれています
何やら 国元で流行ってたキノコ柄の服のことを ゼルダさんが 服職人に話したのが切っ掛けで…
興味を持った職人が 真似して作ったところ それが大ヒットしたようですね
ハテノ村の サゴノさんも この事実を知ったら さぞ驚くでしょう
流行は繰り返すと 言いますが… はるか昔にも キノコ柄が流行っていたとは…
そして侍従さんの最後の言葉…
彼女も 流行りのファッションに憧れる ごく普通の一面を持っていたんですね

侍従の日記「古代の怪談」

王宮ニ 夜ナ夜ナ
異様ナ女人現ルトノ 噂アリ

ソノ姿ヲ見夕者日ク···

顔立チコソ ゼルダ様 ソノモノナレド
瞳ニ輝キナク ソノ眼差シ 死人ノ如シ

ゼルダ様ニ オ尋ネスルモ
憶エナキトノ事

悪霊ノ類カ 魔物ノ手合カ 興味深キ事ナレド
自ラノ想像ニ怯工 夜モ眠レズ

それには 太古の怪談話が書かれていますね…
まだ よく解読できないところもありますが これは紛れもなく 怪談ですよ
夜な夜な現れる ゼルダさんにそっくりな 死人か幽霊のような 女性の目撃談…
いつの時代でも こんな怪談話が広まる風潮は 有るんですね…
我々の知るゼルダ様も 行方不明なのに あちこちでの目撃談が 新聞に載っていますが
こちらのゼルダ様が 幽霊などという事は 有り得ないでしょうね

侍従の日記「勇者の為に」

ハイラル王国ハ 建国以来ノ窮地 乗り越エリ
シカシテ 其レハ露ノ間ノモノ

遠キ未来ニ 再ビ窮地ガ訪レント
ラウル王ノ姉君 ミネル様言ワレキ

マタ ゼルダ様ニオカレバ 遠キ未来ニ 定メテ
希望ノ勇者 天空ニ ウチイズ トモ言ワレキ

ゼルダ様 其ノ助力トスル料 ミネル様ト計リ

時ノ神殿ヲ空へト浮力セ
悪シキ者ドモヨリ 護ラムトサレキ

是 未来ニテ王国ヲ 救ウト オホセナリ

我モ何カウル事ナキヤト 文字書キシ石碑 空高ク
浮カスル カラクリ ミネル様ニ 願イ奉リキ

我 記セシ物ナド 如何程ノ心モ アラヌガ 建国ノ
王族ガ景色 天空ニ浮力セ後世ニ残サバト思フ

それにはゼルダさんが勇者の為に行った事が 書かれています
詳細は不明ですが 侍従さんが ミネルさんや ゼルダさんの予言を信じ 自分も力になろうと…
ミネルさんに頼んで 石碑を空に浮かせる カラクリを作ってもらった とあります
リンクさんが見つけた石碑が そうなんです
そして 私の翻訳が間違っていなければ…
ゼルダさんは ミネルさんと協力して 時の神殿を 空へと 浮かばせたと書いてあります
時の神殿は 太古からすでに存在していて それを 勇者の為に空へ浮かせた…
天変地異以降 現れた空の島々をみていたら 有り得ないことではないと 思えますが
それらを目の前で見た 侍従さんは 一体 何を想ったのでしょうね…

侍従の日記「大地が浮かぶ日」

時ノ神殿ヲ擁スル大地 天空へト浮カブ
我 恐ロシクモ 壮大ナ光景ヲ見ユ

ゼルダ様 カノ地ニテ 遠キ未来 勇者 ウチ出デテ
ハイラル王国ヲ救イシ 希望トナル トイワレキ

我モ 其ノ勇者ノ助ケトナルベク
王ノ姉君 ミネル様ヨリ賜ワリシ

天空へト浮ク石碑ニ 日記ヲ刻ミ 如何デカ
彼ノ方へ 及ブベク 空ニ放ツ

それには 時の神殿が空に浮かんだ まさに その日のことが書かれています
ハイラル史にとって 大発見… いや 超発見と言ってもいい出来事です
不思議な力が無数に有ったと思われる 当時でも 大地や建物が 空に浮くなどと…
とんでもない事だったのだと この記述から リアルに伝わってきます
ゼルダさんは 遠い未来に 空に浮かべた大地から 勇者が現れ ハイラル王国を救うと予言し…
侍従さんも その言葉を信じて 勇者の助けになるよう…
ミネルさんに作ってもらった 空に浮く石碑に 日記を書いて 空へ放ったとあります
これは研究者としてではなく 一人の人間として 彼女達の想いに感じ入ってしまう 碑文ですね…

侍従の日記「別れの決意」

ハイラル王 ラウル様ト 其ノ姉 ミネル様
王妃ソニア様ト ゼルダ様

愛シキ人々ノ姿 今ハ無ク
唯 我ヒトリ 石板ニ文字ヲ刻ム

十三ノ石碑ニ 王室ノ日常ヲ記シ
後世ニ残ス 我ノ務メモ コレニテ最後…

愛シキ人々ガ コノ大地ニ残シタルモノ…
見エルモノ 見エザルモノ…

其ノ功績ニ 思イヲ馳セレバ
小サキ希望ノ光 我ガ胸ニ灯ラン

ゼルダ様ノ 国ヲ思ウ御心ニハ叶ワヌモ
我ハ 人々ノ為ニ何ガ出来ルカ…

其レニ答エルベク 我ハ生キユカムト思フ

それは 日記の最後に書かれた部分のようですね
侍従さんの周りから 親しく仕えていた 王族の人々が いなくなった…
少し胸が詰まるような 切ない想いが ひしひしと伝わってくる内容です
この時 起こった正確な事は まだまだ 解っていないのですが…
今は謎だったとしても これからもっと研究を 進めていけば 紐解かれていくでしょう

まとめ:王族たちの日常は身近で親しみやすい暮らしぶりだった!

ラウルたちが宴で歌い踊ったり、ゼルダ姫がゴーレムを乗りこなしたりと、ハイラル王国の日常は意外と活発的かつアクティブだったことがわかりました。
王国から次第に人が去っていく様子は寂しさを感じさせますが、そんな日常を綴り空へと打ち上げた侍従と、古代の言語を解説した調査隊のリードウがいたからこそ、過去と現代がつながりロマンが生まれたように感じますね。
この碑文を通して、ハイラル建国時代を生き生きと過ごした王族たちに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
(NDW編集部・サイ)

こちらの記事は、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』公式設定資料集「マスターワークス」を一部参照しています。「もっと深く詳しく知りたい!」と思った方はこちらをご覧ください。

ゾナウ族のキャラクター「ラウル」「ミネル」についてはこちら!

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